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  1. 立山町議会 2022-06-01
    令和4年6月定例会 (第2号) 本文


    取得元: 立山町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-17
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   午前10時00分 開議            開   議   の   宣   告 ◯議長(岡田健治君) ただいまの出席議員は14名であります。  定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。         ─────────────────────────           議  事  日  程  の  報  告 2 ◯議長(岡田健治君) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。         ─────────────────────────             町政一般に対する質問及び             議案第37号から議案第47号まで 3 ◯議長(岡田健治君) 日程第1 町政一般に対する質問及び議案第37号から議案第47号までの件を議題といたします。          一  般  質  問  及  び  質  疑 4 ◯議長(岡田健治君) これより、各議員による町政一般に対する質問及び提出議案に対する質疑を行います。  通告がありますので、順次発言を許します。  2番 松倉勝実君。  〔2番 松倉勝実君 登壇〕 5 ◯2番(松倉勝実君) 皆様、おはようございます。早いもので、当選から5か月に入っております。コロナウイルスも予断を許さない状況に変わりないものの、最近は上手に付き合いながら生活しているように見受けられます。  大国ロシアによる身勝手なウクライナ進行は、戦火をいまだにまき散らし、ウクライナの住民を苦しめ、インフラを破壊しております。亡くなられた方々に心よりご冥福をお祈りいたします。
     現在、核保有国で拒否権を持つ大国ロシアの前に、国連はその機能が麻痺しております。国連改革を叫ばれながら、一向に改善の兆しすら見えません。我が国は、核保有国ロシア、北朝鮮、そして中国が隣国であります。国連の常任理事国である中国は、2013年に就任した習近平氏が、2期10年と定められているその任期を延長することは既定路線であります。大国中国は、虎視眈々、今その力を全世界に広げております。日本近海に軍事力を誇示しております。  この3国に共通するのは、核保有国であり、イデオロギーが同じである、指導者の長期政権であるという3点であります。国民に自由を与えない政権は腐敗します。歴史が証明しています。  このたび日本は非常任理事国に選任されました。12度目の大役であります。世界では一番多く選任されております。今回こそ国連改革を成し遂げていただきたい。わらにもすがる思いで頑張れと後押しいたします。  さて、身近な立山町のことについて討論してまいります。2度目の質問の機会を1番で質問できることで、緊張でいっぱいです。3問質問いたします。  (1)番目、水害対策について、水田の貯水能力を生かした水田ダム、通称「田んぼダム」効果の利用について2点伺います。  1)点目、前農水大臣・野上浩太郎先生が全国8県、当県では射水市3地域で実証事業が実施されております。田んぼダムは、収穫に支障のない範囲で水田に雨水をため、河川への流入を減らして、氾濫や浸水を防ぐものであります。水田の落水口に流量を抑制する排水調整板を設置するなどして雨水貯水能力を人為的に高める、自動給排水栓を用いて遠隔操作する方法ですが、立山町として視察もしくは情報収集の有無について伺います。  2)点目、この実証事業には莫大な予算が必要であります。私は予算がほとんどかからない私案を提案します。農林課が主体となり、設備もない状態で、しかもアナログなやり方で実施したいと思います。  栃津川堤防水位が発令水位に達する。農林課より、水田の排水口に高さ10センチの排水調整板、かっこいい名前ですけども、単なる木製のプレートです。これを、設置を有線でコールします。各集落の責任者へはLINE送信する。実施完了連絡を受ける。2時間以内で実施を目標とする。これにより、1反(10アール)当たり100トンが貯水できるわけです。雨量が落ち着き、川が安全水位に下がると、解除指示を発令する。解除も有線とLINEを使う。解除は一斉には行わず、10地域を1時間ごとに放出させる。  以上2点についての町長の考えを伺います。  質問(2)、各集落にある自治会の遊具について、その点検と保険について、2点伺います。  1)点目、立山町においては、遊具の新設については補助金が出ております。今年度より、町の計らいによって、撤去についても補助金が出るようになりました。  昨年末、健康福祉課により、町内全域の遊具アンケートが実施されました。高い関心をいただいており、感謝しております。  しかし、点検代金と遊具でけがをした場合の保険については、自治会の責任であります。アンケートによりますと、多くの自治会で点検もしていないし、保険にも入っておりません。  事故が発生した場合、誰が責任を負うのか危惧しております。どうか点検と保険代金への補助金を設けていただきたいと思っております。  2)点目、点検についての町のサポートについて伺います。  一自治会が点検をすることは、容易ではありません。そこで、担当課(健康福祉課)が、町全体の遊具を集落のグループ化、もしくは遊具のグループ化等々を考慮していただき、手助けをしていただきたい。  以上2点、町長の所見を伺います。  質問(3)、寺田駅にある町所有の駐車場について伺います。  現在、町の表玄関である寺田駅前には12台分の駐車場が存在します。聞かれた方は、たった12台しか駐車できないのと驚かれる方が多いと思います。そうなんです。12台分しかありません。  この駐車場は送迎用と決められており、いつ見ても止まっておりません。3台分あれば十分事足りるような状況です。  そこで、3台分を送迎用として、残りを用途自由にしていただきたい。ぜひとも善処をお願いします。担当課長、よろしくご答弁いただきたいと思います。  今回は質問通告しておりませんので回答は要りませんが、寺田駅前には多数の空き地、空き家が存在します。持ち主は地方鉄道、アルプス農協、個人となっております。  どうか立山町の発展のために寺田駅前再開発のグランドデザインを描いていただきたい旨を要請し、私の質問を終えます。  ご清聴ありがとうございました。以上です。 6 ◯議長(岡田健治君) 町長 舟橋貴之君。  〔町長 舟橋貴之君 登壇〕 7 ◯町長(舟橋貴之君) 松倉議員ご質問の(1)番目、水田ダム効果の利用についての1)点目、ダム効果の試験実施に対する視察もしくは情報収集の有無についてお答えをします。  議員ご指摘のとおり、近年、全国的に記録的豪雨や各地での浸水・洪水被害が多発していることを受け、河川流域に関わる多様な取組を含めて治水対策を行う「流域治水」の考え方が示されております。  こうした中で、田んぼダムの取組については、以前から新潟県などで実施されているほか、県内では砺波市や入善町、富山市婦中町などにおいて、先駆けて取り組まれております。  また、令和3年度より、ICTを活用して遠隔操作で排水量を調整するスマート田んぼダム実証事業が砺波市東般若地区で実施されているところであります。  現在のところ、町として、先進取組地区への視察等は行っておりませんが、今後、県が主催する研修会等を通じて、田んぼダム等の取組内容や効果等について情報収集に努めてまいります。  続きまして、(1)番目の2)点目、実施方法の提案に対する考えを問うについてお答えします。  議員からお示しいただきました、設備がなくても防災効果を上げる実施方法についてのご提案、ありがとうございました。  実施方法に対する考えとしましては、降雨により用水等の水位が上昇している中、農家の皆さんに田んぼの排水口に、議員は排水調整板とおっしゃっていましたが、例えば堰板を調整に出かけていただくことは、つまり雨の中、転落等のおそれがありまして、私はちゅうちょせざるを得ないところであります。  本来、大雨が予想される前に田んぼの水を一度落水させた後、再度、堰板、排水調整板を設置することで、田んぼでの貯留が可能となります。あわせて、田んぼに貯留した雨水を一度に用水に放流するのではなく、流出量を抑制する堰板を設置し、ゆっくりと放流することで、田んぼでの貯留効果が得られます。  今後、田んぼでの雨水貯留について、町土地改良区やアルプス農業協同組合町農業技術者協議会等でPRに努めてまいりたいと存じます。  続いて、ご質問の(2)番目、各集落にある自治会の遊具の点検と保険についての1)点目、点検と保険も町から補助金を設けてほしいについてお答えします。  昨年、新川地区から児童遊具の撤去費用の助成、点検や保険への支援等の町要望をいただき、町では、過去に町補助金で設置された児童遊具の現地確認と、全区長へ自治会が所有する児童遊具についてのアンケート調査をそれぞれ行いました。その結果、36の自治会に112基の遊具があり、うち48基は町補助金により整備されたものと把握しました。  アンケートでは、点検について、13の自治会が自治会や業者で点検を実施され、23の自治会が実施していない、分からないという回答でありました。また、今後の維持管理について、17基の遊具をこの一、二年以内に撤去したいという意向も見られました。  町では、児童遊具を含めた自治会の財産は、安全面も含めて適切に自治会で管理していただくことが原則と考えており、町補助金児童遊具を整備される際には、管理と安全な運営を条件としており、独自に設置された児童遊具についても、町が点検、保険などの費用負担をすることは妥当とは言えないのではないかと考えております。  しかし、現地調査とアンケートから、やむを得ず管理ができなく劣化した児童遊具は放置できないと考え、撤去のみを行う場合も町の補助対象とするよう今年度から制度を拡充しました。  まずは危険度が高い児童遊具の撤去を優先して支援しますので、管理と運営について引き続き各自治会で対応いただくようお願いいたします。  ご質問の2)番目、点検は一自治会が交渉すると代金が高額となる。健康福祉課が主体となり、点検価格を安くする手助けをしてもらいたいについてお答えします。  児童遊具の点検について、業者による専門的な点検を行うことはより良好な管理につながるものであり、一部の自治会でも取り組まれております。  点検価格を安くする手助けについてでありますが、町が、つまり建設課が管理している都市公園等児童遊具の点検を行う際に、希望される自治会へ点検業者を紹介し、別途点検を受けていただき、点検費用を業者へ直接お支払いいただく方法について検討したいと思います。  つまり、専門業者が県外から立山町に、建設課が所管する遊具を点検するのに合わせて、じゃ一緒にここも点検してくださいよとなれば、その分の交通費については、業者さん、負担しないわけでありますから、多分安くなるんだろうというふうに思います。少し調整をさせていただきたいと思います。 8 ◯議長(岡田健治君) 企画政策課長 山田真樹子君。  〔企画政策課長 山田真樹子君 登壇〕 9 ◯企画政策課長山田真樹子君) 4月に企画政策課長を拝命いたしました山田でございます。初めて答弁をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。  松倉議員ご質問の(3)番目、寺田駅にある送迎用駐車場の運用についてお答えします。  寺田駅前駐車場は、地鉄立山線利用促進や利便性の向上を図るため、平成24年度にパーク・アンド・ライド駐車場として整備いたしました。しかし、その後、同駅前に民間の駐車場が整備されたことや、路上駐車など駐車マナーの悪化に対する苦情が何度も寄せられ、令和2年2月より、現在の、1時間以内の利用を想定した送迎用駐車場に変更した経緯がございます。  なお、民間の駐車場の利用状況を確認したところ、20台分確保されているうち9台分しか利用されていないとのことです。このため現段階で町が無料駐車場を設置することは民業圧迫となるおそれがあることから、慎重に検討せねばならないと考えます。  しかしながら、地鉄立山線利用促進の観点から、いま一度、同駐車場の有効利用について関係機関と協議してまいります。 10 ◯議長(岡田健治君) 以上で松倉議員の質問を終わります。  4番 平井久秋君。  〔4番 平井久秋君 登壇〕 11 ◯4番(平井久秋君) 皆さん、おはようございます。傍聴席を見ますと、この春入庁のフレッシュな10名の新人の方が傍聴されております。あしたの立山町を担う優れた人材の方々に負けないよう、心してまいります。  それでは、質問させていただきます。全国的にじめじめとした梅雨入りの季節がやってきましたが、私にとっては平成30年6月議会以来の誕生日質問になりますので、いつにもまして声を張っていきたいと思います。  この後の質問に食、食べ物についての話をしますが、その前に、地域にとってとてもうれしい話題がありました。それは、今年の新規就農者に家の隣の池田りほさんが就いたことです。今回このことを話してもよろしいですかとお聞きしたら、話されても結構ですよと言われましたので、ちょっと紹介いたします。  県庁職員をこの3月に辞職し、有機農業を目指す29歳の女性です。県庁に勤めていたときから、これからは絶対農業の時代が来るという思いで就農されたとのことです。試行錯誤をしながら、朝早くから晩遅くまで一所懸命働いています。誰が見ても応援したくなるほどです。現実はなかなか厳しいと思いますが、私もできるだけのサポートをしていきたいと思います。  それでは、質問に入りたいと思います。  大問(1)、次回の高校再編についてであります。私のライフワークにしている質問になりますので、よろしくお願いいたします。  5月20日の県議会の政策討論委員会において、今後の高校の在り方をテーマに意見が交わされました。前回の再編計画はこの3月に完了したばかりですが、生徒数の減少が加速する中で、適正配置や規模について早めの議論を始め、次の再編を見据えるべきとの意見が続出したとの報道がありました。県教育長も、中学校卒業者が2028年3月には8,000人を割り込むとし、いずれ再編・統合を含む議論が必要となるとしていますが、具体的な時期は示していません。  私は、以前から県立雄山高校国際観光コースの設置を強く求めてきました。この委員会でも、ある県議は、普通科であっても将来の人生観や職業観を考えられるカリキュラムが大事で、専門学科を設けるなどの多様な学びができる環境を整えてほしいと発言するなど、地元亀山県議以外にも同様の考えをされている方がおられました。  日本有数の山岳観光立山黒部アルペンルートをはじめ、多様な観光資源を持つ立山町の観光即戦力の人材育成を視野に、また若者が定着するまちづくりをするためにも、県に対してさらにパワーアップし、多方面からの後押しを受けて継続的に働きかけ続けることが必要と思います。  雄山高校の存続に対して、これまでの取組を踏まえ、今後どのように対応されるのかをお伺いします。  次に、大問(2)、町に元気とにぎわいをについてであります。  6月の補正予算に、廃ビルを撤去し、跡地を整備する予算が組まれています。  そこで、1)、平成30年にオープンしたまちなかファームアクセス通路や防災広場にするとのことですが、この廃ビル以外にも、そばに建物があり、この計画、効果を最大限発揮するのは、まちなかファームと隣接する富山信用金庫さんとの境界の柵を撤去し、共同の駐車場を設けるべきと考えます。  まちなかファームへの入り口は狭く分かりづらいとの声は、以前より耳にしています。この計画と同時に、広くなる共同駐車場を設置することで相乗効果が生まれ、町への集客や安全性の確保にもつながると思います。  こういう時代だからこそ官民力を合わせて町を活性化していただきたいと思いますが、今後の具体的な計画があれば伺いたいと思います。  次に、2)、天満宮交差点付近を通った際、まちなかファーム東側が少し寂しく感じました。防火水槽などの構造上、奥に店舗を構えることになったと思いますが、広く開放的な前面スペースを使い、朝市などは開けないでしょうか。  コロナ感染が起きてから、人々が集う行事や催事などは、ことごとく減っています。しかし、いつまでもコロナ禍に負けてばかりはいられません。  今後、ウイズコロナの中で共存していかなければならないのなら、町が率先して居場所の開放を促すなど、何か仕掛けをしていけばと思いますが、いかがでしょうか。  そして、3)、新年度の計画に、中心市街地宿泊施設誘致をうたっていましたが、まずは街なかに飲食店の集積をと考えます。  計画では、宿泊客の食事は近隣の飲食店を利用してもらうということだったと思いますが、その飲食店が街なかにはあまりありません。飲食店の数は絶対数でも、人口当たりにしても上市町のほうが多く、集積も我が町よりいいと思います。若者も、飲み歩きができないとなれば、立地のよさが逆にあだとなり、富山市に流れていってしまいます。  閑散とした夜の街に宿泊施設の誘致は難しいと思われることから、まずは町民が町で飲食し、出歩くにぎわいをつくり出すためにも、飲食店の集積を先にと考えますが、いかがでしょうか。  次に、大問(3)、食についてであります。  2月24日にロシアがウクライナに対し侵略戦争を起こしてから、はや3か月半余りたちました。私を含め、平和しか知らない世代が世界には圧倒的に多く、テレビで放映される戦争を客観的に見てしまう恐ろしさを感じながらも、一刻も早い終結を願わずにはいられません。  しかし、この戦争により、世界中の経済が今後どのように変わっていくのか予想すら難しくなっています。  その一つに、まず挙げられるのが食ではないでしょうか。先進国の中でも極めて食料自給率が低く、主食の米以外の農産物を輸入に頼ってきた日本。ウクライナの小麦に関しては、流通経路が遮断され、輸出もままならないようです。直接の輸入はされていないようですが、食料も国産国消の様相であります。  そこで、1)、今年に入り食品の値上げが続いています。気候変動やこの戦争により、小麦をはじめ、食用油などの値上げが家庭を直撃してきています。自給できていた米ですら農薬、肥料、燃料などの多くを外国に依存しているため、来年の生産財高騰の余波は避けられないのに、米価は下落すると言われています。今後とも年間10万トンもの需要が減っていくと言われているからです。  その供給過多の米の中で一筋の光が見えるのが、第2次ブームと言われている米粉であります。小麦の代替品として注目された第1次ブームと違い、製粉や食品加工技術の向上と専用品種の開発により、おいしいから選ばれていると言われています。  いち早く米粉に取り組んだ我が町の特色を生かし、小麦の代替品として、また新たな需要を掘り起こすような取組があれば伺いたいと思います。  次に、2)、食育という言葉があるように、学校における食に関する教育が今こそ必要な時代ではないでしょうか。独立した国家の中で、自国民のおなかを満たせないような国は、いつ兵糧攻めに遭うか分かりません。平和な時代だったからこそお金を出せば食料は購入できました。しかし、一旦そのパワーバランスが崩れたり、紛争に巻き込まれた場合、どの国もまずは自国民の食を優先します。だからこそ食の大切さを教育の場で教えるべきと思います。  そこで、ア、身近な主食の米を通して、つまり田植えや稲刈りなどを全小学校で実施し、体験の中から生産者と直に触れ合い、直接対話できる機会を設けることはできないのでしょうか。  かつてはどこの小学校でも、これらの行事を行っていたと思います。いつしか食への関心や生産者さんへの感謝の気持ちも薄れ、なくなっていったものと思われます。  だから、今こそこの活動を復活させ、食への見直しを教えていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、イ、食への重要性が高まる中、コロナ禍の影響が給食でも続いています。現在でも前向きの黙食が続いているとお聞きしますが、学校生活の中でも楽しいはずの給食の時間がつまらないものとなっては、食欲も進みません。  以前にも質問しましたが、黙食となって以降、食べ残しに変化は出ているのでしょうか。どの程度出ているのか、再度お伺いします。  次に、ウ、現在の給食の形態がいつまで続くのかお伺いします。  コロナ禍以前の給食時間は、子どもたちの待ち望む時間になっていたと思います。しかし、現在の食事状態は、仕方ない面はありますが、コロナ感染が完全に終息することはない中で、コロナ禍以前の給食の状態に戻ることはあるのでしょうか。  学校、児童数の規模に違いはありますが、町としてコロナ禍がどのような状態になったら以前の状態に戻すのか、指針があればお伺いします。  最後の質問になります。ウイズコロナの観光についてであります。  県内のコロナ感染者数にやや落ち着きが見られ、私の周りでも少しずつではありますが、社会活動に動きが出てきました。観光においては、インバウンドに頼り過ぎた観光地ほど打撃が大きかったように思えます。我が町の観光も食料と同じように、外国に頼り過ぎない対応をしていかなければならないと思います。  これまで取られてきた観光政策を大いにアピールし、リピーターを増やし、関係人口を増やすことこそが大切だと思います。コロナ禍が落ち着いたら、観光爆発が起きるとも言われています。これだけの観光地を持つ立山町の顔として、舟橋町長自身がCMに出てアピールするくらいのインパクトのある宣伝をしていただきたいと思いますが、町観光の今後の計画があれば伺いたいと思います。  今回の議会から、ユーチューブによるネット中継が始まります。私への答弁ではありますが、ネット中継を通じ、町民、県民、国民にアピールするような答弁を期待して質問を終えたいと思います。 12 ◯議長(岡田健治君) 町長 舟橋貴之君。  〔町長 舟橋貴之君 登壇〕 13 ◯町長(舟橋貴之君) 平井議員ご質問の(1)番目、次回の高校再編についての雄山高校の存続について、これまでの取組を踏まえた今後の対応についてお答えします。
     雄山高校の存在は、町にとって、地鉄立山線の存続や町の活性化に大きく影響するため、大変重要なものと考えております。しかし、一昨年の県立高校の募集定員において雄山高校の生活文化科が10名減となり、今後の高校再編の対象となることが懸念され、大変厳しい状況であると認識しております。  このため、令和2年度に町と雄山高校において観光やまちづくり等の分野で包括連携協定を締結し、令和3年度は、観光関連の講演会や町内企業と雄山高校生との交流会、本事業の監修をお願いしている近畿大学の高橋一夫教授による特別講義をZoomにて開催したところであります。総まとめの立山町長と雄山高校生のトークセッションでは、雄山高校生自ら率先して作成した町フードマップの発表や町活性化への提案を受けました。  また、2年前、私も雄山高校で観光施策について講演をさせていただいたんですが、立山町内の小中学校では当たり前にある大型スクリーンすらないことに愕然といたしまして、そこで、そうした設備面でも応援できないかと考えまして、令和2年12月から、ふるさと納税の寄附の使途先に雄山高校応援プロジェクトという欄をつくったところであります。  令和2年の12月からですから、僅かではありますが、令和2年は28万7,000円、令和3年は140万余り、そして今年度は、5月末現在、16万円となっております。  もちろん経費等を除きますから、実質90万円ぐらいの財源が確保できているところでございますが、こうしたものもしっかりと充てていきたいというふうに考えております。  先日、この観光分野についてアドバイスをいただいている近畿大学の高橋一夫先生と、これもZoomで打合せをいたしましたが、中学生とその保護者が魅力を感じるような、つまり、今ほどの議員の質問にもありましたけども、雄山高校でしか学べない、特色ある授業が必要であるとお話をなさっておられましたし、私もそう認識をしたところでございます。  町としましては、この雄山高校との連携事業を通じて、観光に関する学習軸としながら、時代の変化やニーズに応じたカリキュラムを相互に協力しながら実施し、中学生とその保護者から選ばれる高校となるよう取り組んでまいりたいと思います。  報道にもございましたけど、先週、私、手づくりですけども、また2年ぶりに雄山高校2年生を対象とした講義をさせていただきました。熱心に子どもたちは聞いてくれたんだろうというふうに思いたいと思っております。  その講義の前に、校長先生、そして副校長にそうした私の思いをお話ししてまいりましたけども、どうもずれがあるように感じました。やっぱりここは雄山高校のOB、議員も卒業生であろうと思いますが、同窓会の皆さん方がしっかりと雄山高校を応援していただきたいと思っております。  ある意味、役職の人間が言うよりも、その卒業生が、その現場の校長をはじめとする先生方に、こういう思いなんだと。だからこそ応援するんだということをしっかりと訴えていただくことが先生方を動かす、私は重要なエネルギーになるだろうというふうに思っております。  今ほどのふるさと納税につきましても、ぜひ町外の雄山高校卒業生の皆さん方に、こうしたふるさと納税の使途の制度があるよと。これによって、雄山高校の設備に対しても町は応援しようとしているよといってPRしていただければ、なおありがたいと思っております。  以上でございます。 14 ◯議長(岡田健治君) 教育長 杉田孝志君。  〔教育長 杉田孝志君 登壇〕 15 ◯教育長(杉田孝志君) 平井議員ご質問の(3)番目の2)点目の1つ目、田植えや稲刈りなどを全小学校で実施し、生産者と直接対話できる機会を設けることについてお答えいたします。  近年町内では、立山小学校及び立山北部小学校において、田植えや稲刈りの体験活動を実施しています。また、その他の小学校におきましては、ネギやトマト等の野菜の苗植えから収穫までの栽培を行っており、地域の農家の方の協力を得ながら、大切に育てるための工夫や苦労、収穫の喜びなどを直接質問したり、話を聞いたりすることができる機会を設けています。  それらの農業体験を通して、子どもたちは地元の食材や食べ物についての知識を習得するとともに、収穫の喜びや生産者への感謝の気持ち、食べ物を大切にする心の醸成などにつながっています。  今後とも、人との関わりやつながりを深める中で、子どもたちの食への意識を高め、豊かな心と健やかな体を育むよう取組を継続していきたいと考えております。 16 ◯議長(岡田健治君) 建設課長 安川哲二君。  〔建設課長 安川哲二君 登壇〕 17 ◯建設課長(安川哲二君) 平井議員ご質問の(2)番目、町に元気とにぎわいをの1)点目、街なかの廃ビルを撤去し跡地整備をする際に、隣接の境界をなくして共同駐車場を設けることで町中心部の集客や安全性の確保につながると思うが、今後の具体的な計画があれば伺いたいについて、お答えいたします。  現在、まちなかファーム富山信用金庫との境界には、東西方向に延長約25メートルのフェンスがあります。建物解体後の跡地整備について富山信用金庫と協議したところ、車両が県道から銀行の駐車場を通過してまちなかファームへ通り抜けできるようにすると危険なことや防犯上の観点から、フェンスの撤去は約2メートルとして歩行者のみが通行できる幅としておりまして、議員ご提案の共同駐車場として利用することは困難と考えております。  しかしながら、富山信用金庫からは、銀行が閉店する休日であれば、まちなかファーム利用者のために駐車場を開放してもよいと伺っておりまして、休日には実質的に10台分の駐車スペースが増えることとなります。  解体跡地を広場として整備することにより、例えば、まちなかファームのイベント開催時には一体的に活用することができると考えており、今後、まちなかファームの集客増加や町中心部の活性化につながるものと期待しております。 18 ◯議長(岡田健治君) 商工観光課長 林 弥生君。  〔商工観光課長 林 弥生君 登壇〕 19 ◯商工観光課長(林 弥生君) 平井議員ご質問の(2)番目、町に元気とにぎわいをの2)点目、まちなかファームの前のスペースを使い、朝市などは開けないか。また、ウイズコロナになっていく中で、町が何か仕掛けていけないかについてお答えいたします。  これまでまちなかファームでは、クリスマスツリーや七夕飾り、収穫祭、台湾フェア等、子どもから年配の方々まで多くの町民に楽しんでいただけるようなイベントを定期的に開催してきたところです。  しかしながら、令和2年度以降、新型コロナウイルス感染症の影響により、イベントが開催できない状況であり、先日、立山まつりについても今年度の中止が決定したところでございます。  一方で、県内でもお祭りやイベントが再開されてきておりますので、町でも町商業協同組合や町商工会と協力して、7月末にイベントを開催できないか検討しているところでございます。  詳細が決まりましたら、広報やスマート等を通して皆さんにお知らせしたいと考えております。  町としましては、まちなかファームやみらいぶを核として五百石周辺のにぎわいの創出が図られるよう、関係団体と連携しながら引き続き取り組んでまいります。  続きまして、3)点目、中心市街地にまずは飲食店の集積をと考えるが、いかがかについてお答えいたします。  五百石地区の飲食店は、平成13年には35店舗あったものが、現在は18店舗と半減しており、中心市街地としての活力が弱まっている状況です。  議員ご提案の、街なかへの飲食店の集積とは、以前のような、歩いて移動できる範囲内に複数の飲食店があり、気軽に2軒目、3軒目にも立ち寄ることができるようにということだと思われます。  町では、平成29年度から、中心市街地の空き店舗を活用して開業される際の改修費に対し補助しており、これまで3件の利用がありました。  令和3年度からは、対象地域を町内全域に拡充するとともに、補助対象経費に店舗の賃借料を追加し、さらに街なかで開業する際には加算措置の20万円を設けておりますが、現時点で1件の利用にとどまっていることから、この補助金制度の周知に一層努めてまいります。  あわせて、五百石駅を起点とする観光ツアーやイベントの開催、宿泊施設の誘致によるビジネスマンの利用などにより、街なかに訪れる人を増やしていきたいと考えております。  飲食店の開業を検討される方にとっても、五百石駅周辺での開業にメリットを感じてもらえるよう、五百石駅周辺再設計事業をしっかりと進めてまいります。  続きまして、ご質問の(4)番目、ウイズコロナの観光についてお答えいたします。  新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、立山黒部アルペンルートを訪れる訪日外国人は激減し、町の観光業にも深刻な打撃を与えました。  町では、この機会に町民や町内事業所で働く方々などに町の魅力を再発見してもらうよう、立山の魅力再発見キャンペーンを実施いたしました。また、ウイズコロナ、アフターコロナを見据え、再び訪れた観光客の方々に満足していただけるよう、立山駅前ロータリーの無電柱化や景観整備に取り組み、観光地としての上質化も図ってまいりました。さらに、コロナ禍で変化した旅行形態、すなわち少人数で密を避け、自然の中でアウトドアを楽しむ旅行に対応できるよう、町観光協会での電動アシスト付マウンテンバイク、E-BIKEでございますが、こちらによるレンタル事業やツアーの実施、サイクリングルートマップの作成や案内サインの整備などにも取り組んでまいりました。  町観光協会は、本年4月末に事務所を五百石駅前に移転し、観光案内所として町内外の皆様に気軽に利用していただけるようになりました。あわせて、E-BIKEレンタル事業を五百石駅や立山駅でも開始予定であり、車の移動では気がつかない町の新たな魅力を発見し、リピーターを増やすとともに、関係人口の増加につなげていきたいと考えております。  町観光の今後の計画の指針としましては、令和2年度に立山グランドデザインを策定しており、今後も地域の魅力向上・交流促進、関係人口の創出などに引き続き努めてまいります。 20 ◯議長(岡田健治君) 農林課長 野田昌志君。  〔農林課長 野田昌志君 登壇〕 21 ◯農林課長(野田昌志君) 平井議員ご質問の(3)番目、食についての1)番目、小麦の代替品になる米粉の新たな取組があれば伺いたいについて、お答えいたします。  町では、従来より米の消費拡大を図るため、米粉パンの普及を支援してきました。平成22年度から、立山町地産地消加工施設に整備した米粉パンの製造・加工室において米っ粉倶楽部が米粉パンの製造・販売を開始し、学校給食へ月1回納入を行っております。平成30年4月から、まちなかファームに製造施設を移転し、街なかでの直接販売を通して米粉の普及が図られております。また、令和2年度からは、新たに米粉うどんの商品開発にも取り組んでおり、米粉の一層の普及拡大に努めております。  一方、議員のご質問にあるように、小麦の供給量不足により米粉の需要が増えることは、米づくり中心の立山町にとってプラスになることであります。  今後、食品加工業者等からの問合せがあれば、関係機関と連携し、必要な支援を行ってまいりたいと考えております。 22 ◯議長(岡田健治君) 教育課長 青木正博君。  〔教育課長 青木正博君 登壇〕 23 ◯教育課長(青木正博君) 平井議員ご質問の(3)番目、食についての2)点目の2つ目、黙食になって以降の食べ残しはどの程度出ているのかについてお答えいたします。  新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、町内の小中学校では、令和2年4月から給食の際は黙食とし、慣れない習慣もあり、一時的に残食が微増した時期がありました。そのため、子どもたちの不安を軽減し、どうすれば給食の時間を楽しく過ごすことができるかについて、栄養教諭や学校の給食担当教員等と協議してまいりました。  その対策の一つとして、平成29年度に開始した、児童生徒が考案した給食献立を募集し、優れたアイデアを実際に給食として提供する取組をさらに充実させることとしました。子どもたちが知恵を絞り、自分が食べたいメニュー、友達や先生に食べてほしいメニューを考え、実際に給食として食べることで、食への関心を高めることにつながっております。  取組当初は100点余りの応募だったものが、令和3年度には約800点に増え、また実際に給食として採用した献立の数も、20点程度から約50点へと大幅に増やすなど、子どもたちの意欲向上につながっています。また、生産農家の方にも献立作成に参加いただき、子どもたちの嗜好に合った食材の選定や調理をすることで、満足度の高い給食の提供につながっています。  これらの取組により、町の残食率は一、二%程度で推移しており、全国的な平均と言われる5%を下回っております。今後も引き続き残食ゼロを目標に取り組んでまいります。  続いて、3つ目、コロナ禍以前の給食の形態に戻ることはあるのかについてお答えします。  現在、ワクチン接種が進められる中、国や県からの行動自粛要請も緩和されています。学校における給食の時間は、単に栄養の摂取を目的とするだけでなく、学校生活を豊かにし、児童生徒の社交性及び協同の精神を養う大切な時間です。  黙食については、今後、国や県内の感染状況を踏まえた上で、各小中学校の規模や施設の状況を確認しながら、例えば、これまで空き教室等を利用し、分散して実施していたものを、複数学年によるランチルームでの給食や対面式で実施する等、段階的に戻すことを検討しております。 24 ◯議長(岡田健治君) 4番 平井久秋君。 25 ◯4番(平井久秋君) どうもありがとうございました。  (1)問目の雄山高校存続に関しまして、これは、答弁は要りませんけれども、町長から、OBである我々にもしっかりと応援せよということがありました。  亀山県議もOBでありますし、当局側ともスクラムを組んで、この雄山高校存続のために力を尽くしたいと思いますので、またよろしくご協力をお願いいたします。  ありがとうございました。 26 ◯議長(岡田健治君) 以上で平井議員の質問を終わります。  暫時休憩いたします。  午前11時14分より本会議を再開いたします。   午前11時04分 休憩         ─────────────────────────   午前11時14分 再開 27 ◯議長(岡田健治君) 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。  11番 佐藤康弘君。  〔11番 佐藤康弘君 登壇〕 28 ◯11番(佐藤康弘君) 今期定例会において、町長と会計課長に質問をさせていただきます。  当初は質問を予定していなかったのですが、5月23日に行われた自民党県連地域ブロック別政調会の席で、立山黒部アルペンルートのロープウエー整備を進めるよう要望したところ、新聞に取り上げられ、急遽質問をすることになりました。  初めに、立山黒部アルペンルートのロープウエー整備についてお伺いいたします。  石井前知事時代に構想が持ち上がり、新田知事就任後に休止となっている事業です。また、今年は運も悪く、全線開通後間もなく観光バスルートの立山有料道路で落石による通行止めになり、美女平へ行く手段はケーブルカーしかなく、大型連休中には待ち時間が最大3時間に達し混雑が発生し、観光客に大変な迷惑と不愉快さを与えてしまいました。また、ケーブルカーは乗車人数が限られており、加えて設備の老朽化も課題になっております。  こしうた現状から、早くロープウエーを整備することが求められています。ロープウエーからの景観を想像するだけでも、新田知事の掲げる「ワクワクする富山県」になり、観光地としての魅力向上に大いにつながると思っております。町長の考えをお伺いいたします。  次に、町の公金の管理と運用についてお伺いします。  昨今、新型コロナ感染症対策や貧困対策のため、国の施策などによる多くの寄附金事業が行われており、改めて公金の適切な管理と運用が求められるところです。  そこで、本年4月より新たに着任された会計課長に、町における交付金の管理運用の状況と会計課長としての心構えについてお伺いします。  これで質問を終わります。 29 ◯議長(岡田健治君) 町長 舟橋貴之君。  〔町長 舟橋貴之君 登壇〕 30 ◯町長(舟橋貴之君) 佐藤議員ご質問の(1)番目、立山黒部アルペンルートのロープウエー整備についてお答えをします。  全国的に行動制限がなく迎えた今年のゴールデンウイークでは、立山黒部アルペンルートにおいては観光客の回復が期待されておりましたが、5月2日に発生しました、立山有料道路の桂台から美女平間での落石被害により、当区間が通行止めとなり、室堂までの直行バスが通行できず、ゴールデンウイーク中の観光客等に大きな打撃を与えました。  立山駅でのケーブルカーへの振替については、議員ご指摘のとおり、乗車定員が限られているため、既に予約が埋まっている場合には、つまり当日券を求められる方は長時間お待ちいただいたり、別の観光地へ向かわれたバスもあったと伺っております。  また、昭和29年に開通した立山ケーブルカーはバリアフリー対応となっておらず、老朽化も進んでおり、早急な整備が求められております。  立山駅から美女平間のロープウエー整備については、これまでも、令和元年度には富山県と立山黒部貫光株式会社が自然環境の保全に配慮するための環境調査を実施し、令和2年度には立山黒部貫光株式会社が県の支援を受けて地質調査を実施しておられます。  町としては、立山黒部アルペンルートが国内外から上質な観光地として選ばれるためには、立山駅から美女平間のロープウエー整備が必要であると考えています。  ケーブルカーからロープウエーに置き換わることにより一日の輸送能力が向上し、また軌道がないことにより除雪が不要となるため、美女平までの通年運行、すなわち冬季間の観光、例えば美女平の駐車場、冬場になれば2メートル程度の積雪がありますが、つまり雪の回廊をインバウンドに楽しんでもらうことも可能となります。  こうして年間を通じたインバウンド、海外旅行客の入り込みも見込めることから、立山町のみならず、富山県全体への経済波及効果が期待できると思います。  そこで、富山市などが国の支援を受けてライトレールを整備し、民間会社が運行しているように、富山県などが国の支援を受けてロープウエーを整備された上で、立山黒部貫光株式会社がロープウエー設備の使用料を支払いながら運行していくという、上下分離方式も考えられるのではないかと、私個人としては考えています。  いずれにしても、富山地方鉄道株式会社に次いで2番目の大株主でもあり、国の交付金も獲得できる可能性が高い富山県が、この問題について主体的に検討されるよう期待しており、町としても要望してまいりたいと存じます。  以上です。 31 ◯議長(岡田健治君) 会計管理者 作田英信君。  〔会計管理者 作田英信君 登壇〕
    32 ◯会計管理者(作田英信君) 4月に会計管理者、会計課長を拝命いたしました作田です。初めて答弁させていただきますが、よろしくお願いいたします。  それでは、佐藤議員ご質問の(2)番目、町の公金管理と運用について、町の現状と会計課長としての心構えを伺うについてお答えいたします。  町の今年度当初予算は、一般会計、特別会計、水道事業会計を合わせて約167億円、本年3月末現在の基金残高については約52億円であります。  その資金の管理・運用において、歳計現金については、資金収支の見通しに細心の注意を払い、支払いに支障を来さないよう、適正な管理を進めております。  また、低金利が続く中、効果的な資金運用が難しい状況ではありますが、昨年度、公金の保管と運用の見直しに合わせ、基金の運用について基本的事項を定めた立山町基金運用方針に基づき、公金の預け入れ金融機関が破綻した際のペイオフへの対策の徹底と金融商品の分散化、運用資金と借入額の全体把握を基本に、安全性を最優先とし、有利性についても考慮しながら、現在、基金の1割程度を地方債や政府関係機関が発行する債券、電力債により運用を行っております。  公金の管理は厳正かつ厳格になされるべきものであり、特に支出の手続においては、関係法令等を遵守し、予算に基づいて適正に執行されているか、さらに金額の大小にかかわらず、問題意識と厳しい視点を持って慎重に審査を進めております。  特にこれらの点に留意をしながら、会計課職員とともに、使命感を持って、公正かつ適正な会計事務の遂行に努めてまいります。 33 ◯議長(岡田健治君) 11番 佐藤康弘君。 34 ◯11番(佐藤康弘君) ちょっと再質問をさせていただきます。  今ほど、町長から力強い回答をいただきました。本当に私とすれば、あまり時間がない、早急にこの話を進めていくべきであろうというふうに思っております。  今ほど通年型とか、そういうふうに言われると、何となくまたわくわくするような、そんな感じ、いや、どんなんになるがかなということを思ったりして夢が膨らみます。  私もそんな若くないものですから、できるだけ早くロープウエーをかけていただきたい。そして、県のほうともいろいろ話を進めていく段階で、どの程度話が進んだか、そういったことを公表できるところがあれば、しっかりとまた議会のほうにも教えていただきたいと、そのように思っております。  それと、もう一点。  これは町長が答弁できる話とは違うがですけども、これってやっぱり、有料道路で、桂台で落石がある、称名で落石がある、雪崩がある。いち早く新聞に大きく載るわけです。  それは事実だから仕方ないがだけども、ばーっと新聞にあれだけ大きく報道されると、あ、駄目なんだっていうような、ちょっとそういったイメージが入ってしまうものだから、小さく書けというわけにもいかんがだけども、何かフォローをするような、ケーブルがありますよとかって、利用できますよとか、何かね、ちょっと。  今日報道機関もおられると思うがですけど、優しく書いてほしいなと、そういうようなことを思っております。  とにかく、観光地のイメージが悪くならないような書き方もあるのかなというふうに思っています。ゴルフ場なんか、熊が出ても、熊が出たってちゃ、絶対言わんがだからね。  そういうようなこともありますので、優しく報道していただきたいなということを思っております。  町長、何かちょっと軽く答弁してください。お願いいたします。 35 ◯議長(岡田健治君) 町長 舟橋貴之君。  〔町長 舟橋貴之君 登壇〕 36 ◯町長(舟橋貴之君) 先ほどの答弁の補足にもなるかと思いますが、毎年、ケーブルカーの運行を始める前に除雪をしている姿が報道されておりますが、ああした除雪費だけで毎回1,000万を超えると、会社の幹部から伺ったことがございます。  ロープウエーを整備することによって、除雪費用が不要となること。そして、先ほども申し上げたとおり、雪を求めているインバウンド、海外旅行客の方が多いわけでありますので、その方にとっては2メートルぐらいの雪でも十分楽しんでいただける。  となってくると、年間を通じて運行できるロープウエーは、私どもにとって大変魅力が高いと思っておりますし、また乗降客数が激減しているこの地鉄立山線の存続問題を考えますと、冬場も観光客を乗せることができる。富山地方鉄道にとっても、私はすばらしい観光資源だろうと思います。  一番の株主は富山地方鉄道さんでありますし、今大変厳しい状況かと思いますが、となってくると、こうした大事業を動かすよう発言することができるのは、私はやっぱり2番目の株主である富山県だろうと思っております。  そこで、この7月、地元の県議会議員、そして議長とともに、例年どおり県に対して要望書を届けるわけでありますが、その一つとして、今回はこの立山黒部アルペンルート、ロープウエーについて要望書をしっかりと載せるということで今準備を進めているところでございます。  また、その回答が、コメント等がございましたら、議会の皆さん方に報告を申し上げたいと思います。  2番目は、今回の5月2日の落石の問題であります。  私も全国放送のテレビで見たときには大変ショックを受けました。テレビですから長いこと放送するわけでもありませんし、そして、なおかつ今日の重大ニュースのような感じで、数文字でアルペンルート通行止めというふうな文字が出ていまして、全国放送です、朝の。大変ショックを受けたところでございます。  先日、立山黒部貫光の営業担当者が私どもに来られまして、立山黒部貫光としても、マスコミにしっかりと申し上げるべきだったと。ちゃんと通行できますよということを広報すべきだったといって、反省しているというコメントがございました。  私の町も、力は足りないかもしれませんけども、立山黒部アルペンルート、しっかりケーブルカーもありますよという形で発信をすべきだったというふうに思って、反省をしているところでございます。  先ほどロープウエーを県に要望していくと申し上げておりましたけども、それ以外に毎年県に要望していたのは、落石対策に対する工事費の確保でございます。  県への重要要望として、称名滝への路線、そして美女平への路線、落石対策をしっかりと予算確保するよう、引き続き要望してまいりたいと考えております。  以上です。 37 ◯議長(岡田健治君) 以上で佐藤議員の質問を終わります。  6番 広島秀一君。  〔6番 広島秀一君 登壇〕 38 ◯6番(広島秀一君) お疲れさまです。6番、広島であります。  農家の皆様におかれましては、田植えも終わり、ひと息ついておられることと思います。本年も豊作でありますよう、祈っております。  それでは、通告に従って質問をさせていただきます。  まず初めに、町長に質問させていただきます。  町民会館が解体された後に建設が予定されている防災センターの建設計画は、どこまで進んでいるのか。  町民からのたくさんの意見を取り入れるためにワークショップを実施したと思いますが、どのような内容だったのか。  特に音楽コンサートのイベントを行う際の客席やステージなども、ある程度の広さの確保や音響などの要望があったのではないかと思いますが、それはどの程度計画に反映されているのかをお聞かせください。  また、町民会館が解体された後は、来年以降の成人式はどこの会場を予定されているのかお尋ねします。  今までは父兄なども会場に入ることや見学ができましたが、予定している会場が狭いと、成人者が全員入れないなど心配されるが、その点についてお尋ねします。  次に、布橋灌頂会についてお尋ねいたします。  新型コロナの影響で久しぶりの開催予定と聞いておりますが、参加される女性の方々の募集はどのようになされる計画でしょうか。  また、実施する団体や協力していただける皆様にも負担をかけることになりますが、万全な体制で行うことができるかどうか、現時点の準備状況などをお尋ねします。  最後に、農家民泊事業の実施についてお尋ねいたします。  新型コロナ感染前までに行われていた修学旅行の生徒の農家民泊の受入先として、私も登録しております。  現在は中断されており、今年は再開予定があると聞いているが、現在はどのような状況かをお尋ねします。  以上で私の質問を終わります。 39 ◯議長(岡田健治君) 町長 舟橋貴之君。  〔町長 舟橋貴之君 登壇〕 40 ◯町長(舟橋貴之君) 広島議員ご質問の(1)番目、防災センターの計画の進捗状況についてお答えします。  昨年度より本格的に事業を開始した(仮称)防災センター及び児童館の整備は、施設関係者や利用団体、ワークショップ参加者などのご意見を基に、現在、基本設計の最終調整を行っている段階であります。来月下旬までにその成果をまとめ、町民の皆様に広くお示ししたいと考えております。  これまで計6回開催してきたワークショップでは、10代から70代までの幅広い世代の町民や有識者などにご参加いただき、様々なご意見をいただくことができました。その内容は、防災や子育て支援の機能充実などのハード面にとどまらず、使い勝手や安全性、バリアフリーに関することなど、ソフト面に関する詳細なものも数多くありました。これらのご意見には、町民にとって利用しやすい、そして多世代が集いやすい施設となってほしいという参加者の思いが込められていると改めて感じているところであります。  基本設計に係るワークショップは前回5月29日で一区切りとし、これまでのご意見は、ワークショップの開催支援・進行を依頼している設計事務所と町により取りまとめております。  限られた予算の範囲ではありますが、できる限り基本設計や今後の実施設計、施設建設に反映させたいと考えておりますので、引き続きご協力のほどよろしくお願いいたします。 41 ◯議長(岡田健治君) 教育長 杉田孝志君。  〔教育長 杉田孝志君 登壇〕 42 ◯教育長(杉田孝志君) 広島議員ご質問の(2)番目、来年の成人式の会場についてお答えいたします。  民法改正により令和4年4月1日より、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられましたが、立山町では、これまでどおり20歳の方を対象とし、名称を「成人式」から「二十歳のつどい」に変更して、式典を開催することとしております。  会場につきましては、参加者がある程度の間隔を空けて着席できることや、駐車場の収容台数並びに場所などを考慮して雄山中学校体育館としておりますので、全員入れないとか代表参加といったような問題は派生しないものと考えております。  また、保護者の会場への入場につきましては、今後の新型コロナウイルス感染症の感染状況により入場の可否を判断したいと考えておりますが、保護者の入場ができない場合は、令和2年度、3年度に実施した動画での生配信も検討いたします。 43 ◯議長(岡田健治君) 商工観光課長 林 弥生君。  〔商工観光課長 林 弥生君 登壇〕 44 ◯商工観光課長(林 弥生君) 広島議員ご質問の(3)番目、布橋灌頂会についてお答えいたします。  新型コロナウイルス感染症の影響で2年間延期となっておりました布橋灌頂会につきましては、令和4年2月に第1回実行委員会を開催し、今年度は規模を縮小し、9月25日に開催する予定で、現在準備を進めております。  参加人員の募集や協力していただく方々などの詳細につきましては、今後の実行委員会で関係団体のご意見を伺いながら決定してまいります。  参加者の方々やご協力いただく皆様にご満足いただけるよう、引き続き取り組んでまいります。 45 ◯議長(岡田健治君) 農林課長 野田昌志君。  〔農林課長 野田昌志君 登壇〕 46 ◯農林課長(野田昌志君) 広島議員ご質問の(4)番目、農家民泊事業の継続実施についてお答えいたします。  議員におかれましても、都市部からの修学旅行生を受け入れる民泊事業にご登録いただいており、ありがとうございます。  ご指摘のとおり、農家民泊事業は、令和元年度まで開催されておりましたが、新型コロナウイルス感染症のため、令和2年度から2年間中断されております。  この農家民泊事業の主催者である立山町民泊推進協議会では、令和4年度の開催を検討しておりましたが、2月に再び新型コロナウイルスの感染が急増して以来、終息の見通しが立たない状況が続いたことから、再開を断念したところでございます。  なお、7月中に同協議会の役員会と総会を開催し、来年度における修学旅行生の受入れについて検討すると伺っております。  今後の新型コロナウイルス感染症の状況を見極めながら、できるだけ早い再開を目指してまいりたいと考えております。 47 ◯議長(岡田健治君) 以上で広島議員の質問を終わります。  1番 堀田 努君。  〔1番 堀田 努君 登壇〕 48 ◯1番(堀田 努君) 皆様、お疲れさまです。  まるで入梅したかのような曇天の日々が続いています。しかし、町内のあちらこちらでタチアオイが鮮やかに、今が盛りと咲き誇っています。薄暗い空に向かって、凜として真っすぐに、色あでやかに咲き誇るタチアオイ。我々も、かくありたいと思う次第でございます。  さて、多くの議員が述べられているとおり、ロシアによるウクライナへの侵攻は断じて許されることではありません。  昨日、私、「氷雪の門」という映画を見ました。日本の領土だった南樺太をロシア、当時のソ連が日ソ中立条約を破り侵略し、北方四島も含め、ポツダム宣言を受け入れた後、戦争も終わった後にもかかわらず、約4,000人の老若男女を無差別殺りくし、日本人の貴い命を無残に奪いました。この映画は、ソ連侵攻の真っただ中、最後まで通信連絡を取り、若い命をなげうった郵便局電話交換手9名のうら若き女性のあまりにも悲惨な実話です。  この映画を見て、私自身、茫然となったと同時に激しい怒りがこみ上げてきました。今現実に起こっている、人間性のかけらもないロシアのウクライナ侵攻と全く同じではありませんでしょうか。  このことは、対岸の火事ではないということを史実が物語っております。今こそ全日本国民が現実のことと熟考しなければならないのではないでしょうか。  また、コロナに関してはまだまだ終息はしていませんが、数々の行事が再開されてきました。先日も雄山中学校の修学旅行が行われました。人の動きも活発になり、世の中が動いてきました。コロナ対策を入念に行いながらポジティブに行事等を考え、計画するのが今ではないでしょうか。  それでは、一般質問に入ります。よろしくお願いします。  通告に従い、質問いたします。3つの項目についてご質問いたします。  項目(1)、まず五百石町筋の住民による空き家対策についてお伺いします。  空き家が非常に多い五百石地区では、空き家の庭木が伸び、道路にはみ出したり、また雑草が生い茂り、獣がすみついているところもあると住民の方からお聞きします。あまりにも目に余るほどの状態から一刻も早く美化しようと、地元自治体の方々が空き家の庭木の伐採や除草をしたいとの意向を聞きました。  それにつきまして、質問いたします。  これは持ち主があることですから質問させていただきますけども、これについて何らかの問題があるかをお伺いします。  また、それにかかる費用、除草や伐採にはやっぱり費用がかかると思いますけども、それにつきましての助成とかフォロー、そういう方策があるかどうかをお伺いします。  質問の2)つ目。  空き家の樹木伐採、雑草の除草などについて、現状と町による方向性を伺います。  項目(2)つ目、町民体育館の閉鎖についてお伺いします。
     町民体育館が令和6年度で閉鎖されるとのこと。現在、昼間、夜間と各スポーツのグループが活用しています。特に昼間は、中高年齢の方々が健康維持にスポーツを楽しんでいます。  閉鎖後、夜間に利用されている方は、学校開放で各学校の体育館を使用できるのですが、問題は昼間に利用されている方々です。現在、町民体育館では、昼間にフレッシュテニス、バドミントン、卓球などで使用されています。  質問の1)つ目。  閉鎖後、先ほど広島議員から質問がありましたけども、防災センターのスポーツスペースで、高さやコートの広さをクリアして対応できるかどうかの可能性についてお伺いします。  質問の2)つ目。  もしこれが対応できない場合、スポーツによる健康維持、あるいは仲間との集いで使用できる、町民体育館の代わりとなる施設について、町としての考えをお伺いいたします。  最後に、(3)つ目の項目、小中学生のアフターコロナのケアについてお伺いします。  コロナはまだ終息していませんが、小中学生のストレスは相当のものと見受けます。  質問その1)。  学校行事は一時より増えてきていますが、本来当たり前のように行われていた行事がことごとく中止になりました。それによる小中学生の2年数か月にわたる蓄積されたストレスの解消についての対策をお伺いします。  質問の2)つ目。  ちょっと前置きが長くなりますけれども、小中学生の思い出づくりは最も大切なことと常々考えています。なぜ思い出づくりか。舟橋町政は、立山町の発展のため、また若い世代が立山町に定住するに当たり、雇用拡充のために企業誘致に東奔西走し、受皿をつくられています。これをハードとします。  それでは、我々はこれに応えて何をすべきか。次世代がこの町に愛着を持つことをみんなで考える。これが肝要と心得ています。幼い日の美しく、楽しい思い出、友達と過ごした明るく楽しかった思い出は大人になっても忘れず、記憶に深く刻まれていきます。この思い出があれば、地元立山町に住みたい。また、たとえ進学などで富山を離れたとしても、憧れのふるさとに帰ってこようと思うきっかけにつながると、私、確信しております。  この幼き日の思い出がなかったら、地元に住もうという気持ちが薄いのではないかと思います。この思い出づくりをソフトと位置づけます。  さきに述べましたハードとこのソフトが合致することが、理想の将来像と心得ております。  コロナにより、この思い出づくりの機会は極端に減少しました。子どもたちの思い出づくりは、家庭、学校、地域で行うものと考えています。  前回は、思い出づくり、地域に関して質問させていただきました。今回の一般質問では、学校における子どもたちの思い出づくりについてお伺いします。  その具体的なこととして、現在、遠足は行われていなく、これに代わって社会見学が行われています。  かねがね思っていることですが、遠足を復活させてはいかがでしょうか。「遠足」という言霊は、古今東西問わず、子どもたちの思い出づくりの必須のものと考えています。これにつきまして、お伺いいたします。  以上3点で私の一般質問を終わらせていただきます。  ありがとうございます。 49 ◯議長(岡田健治君) 暫時休憩いたします。  午後1時より本会議を再開いたします。   午前11時55分 休憩         ─────────────────────────   午後 1時00分 再開 50 ◯議長(岡田健治君) 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。  町長 舟橋貴之君。  〔町長 舟橋貴之君 登壇〕 51 ◯町長(舟橋貴之君) 堀田議員ご質問の(1)番目、五百石町筋の住民による空き家対策についての1)点目、空き家の庭木の伐採や除草費用の助成についてお答えします。  管理されていない空き家や空き地について、町は所有者に対して適正な管理を行うよう指導しています。議員ご質問の費用に対する助成については、個人の財産管理に関するものであることから、助成制度を設けることはいたしておりません。  なお、ご近所の皆様が所有者の承諾を得た上で伐採を行った場合は、剪定枝等の処分につきまして、町環境センターに直接お持ちいただければ、1キログラム当たり4ポイントのたてポポイントを付与しております。ほかに、町所有の貸出用ウッドチッパーもございますので、ご利用いただければと思います。  次に、2)点目、空き家の樹木伐採と除草についての現状と方向性についてお答えします。  近年町へ寄せられている空き家や空き地に関する雑草の繁茂等のご相談は、令和3年度に22件あり、例年20件から30件程度ございます。  町では、こうした不適切な状況にある土地については、現地を確認し、立山町環境美化の推進に関する条例第15条に基づき、土地所有者に対し、適切に管理するよう書面で指導しております。また、併せて近隣住民や地元の区長と連絡を取っていただくよう依頼しております。  今ほど申し上げた立山町環境美化の推進に関する条例、議員はご覧になっているかと思いますが、今ほど15条のことについてお話をいたしました。  実はその後16条がございまして、町長は前条の規定による指導または勧告に従わない者に対し、履行期限を定めて、改善その他必要な措置を講ずるよう命ずることができると。第2項には、措置命令を行う場合は、立山町環境保全対策審議会に諮問しなければならない。そして、いよいよ21条には、そうした措置命令に従わない者は5万以下の過料に処するというふうに条例で規定をしているところでございます。  そこで、担当者レベルでは、こうしたまだ書面等でお願いをしているような段階でございますので、今こうした空き家対策の問題に力を入れておりますが、美しいまちづくり推進室、そして住民課、そして私もしっかりと現地を確認させていただいて、また地元の方からも事情をお伺いした上で、こうした条例に基づいて厳正に処置しなければならない案件につきましては、立山町環境保全対策審議会の皆さん方に諮問する、そうした段階に進まなければならないのかと思っております。  しばらくお時間をいただいて、現地を確認させてください。よろしくお願いいたします。 52 ◯議長(岡田健治君) 教育長 杉田孝志君。  〔教育長 杉田孝志君 登壇〕 53 ◯教育長(杉田孝志君) 堀田議員ご質問の(3)番目、小中学生のアフターコロナのケアについての1)点目、小中学生の蓄積されたストレスの解消と2)点目、思い出づくりとしての遠足について、どちらも学校行事に関連いたしますので、併せてお答えいたします。  議員ご指摘のとおり、コロナ禍における活動の制限や生活習慣の変化などにより、多くの子どもたちは様々なストレスを抱えていると認識しております。このため、町内の全小中学校にスクールカウンセラーを配置し、養護教諭とともに対応できるよう支援体制を整えております。  一方、町内の小中学校において、多くの行事が中止となった令和2年度、3年度に比べ、令和4年度は感染症対策を十分に取った上で様々な行事や活動を実施しております。例えば、5月には雄山中学校で3年ぶりとなる修学旅行を実施することができました。また、立山区域の小学校6年生が一堂に会した立山っ子・ふなっ子スポーツ交流フェスティバルも開催されたところであります。  さらに、名称は「校外学習」としながらも、内容といたしましては、自然に親しみながら友達と仲よく遊ぶ楽しさを味わい、思いやりの心や助け合う心を養うなど、いわゆる遠足に当たる活動も実施されており、現在は「遠足」という名称を用いた行事を計画している学校もあります。  今後も新型コロナウイルス感染症の感染状況を見ながら、各学校や区域で教育活動を工夫し、児童生徒の交流を増やす中で小中学生のストレスが解消され、心の健康が保たれるとともに、子どもたちの楽しい思い出づくりにつながるよう期待しております。  さらには、友達や郷土への思いを熱くし、ふるさと立山に対する愛着心が醸成されますよう願っております。 54 ◯議長(岡田健治君) 美しいまちづくり推進室長 瀬本紀子君。  〔美しいまちづくり推進室長 瀬本紀子君 登壇〕 55 ◯美しいまちづくり推進室長(瀬本紀子君) 堀田議員ご質問の(2)番目、町民体育館の閉鎖についての1)点目、防災センターでスポーツの高さや広さに対応できるかについてお答えいたします。  防災センターの多目的ホールは、令和2年度に策定した立山町中心部公共施設再配置計画に基づき、災害時の避難所としての機能を主目的としています。一方で、平常時には、現在の町民会館大ホールの代替となる文化ホールの機能を基本とし、子どもの遊び場や高齢者の軽運動に対応する屋内広場としての活用も想定し、設計を進めております。  多目的ホールの広さは、現段階で18メートル掛ける22メートル、高さ6メートルと、町民体育館アリーナの20メートル掛ける35メートル、高さ8メートルより一回り小さくなります。  議員ご指摘のスポーツのスペースとしては、町民体育館と同様の規模と機能を備えたものではなく、多目的ホールは併設する児童館の利用者やその保護者なども利用されることになります。  このため町民体育館と同様のご利用は難しくなりますが、新たな施設利用者と調整しながら、可能な範囲でご利用いただければと考えております。 56 ◯議長(岡田健治君) 教育課長 青木正博君。  〔教育課長 青木正博君 登壇〕 57 ◯教育課長(青木正博君) 堀田議員ご質問の(2)番目、町民体育館の閉鎖についての2)点目、防災センターで対応できない場合、町民体育館の代わりとなる施設についてお答えいたします。  町民体育館閉館の経緯につきましては、旧日中上野小学校が高野小学校と統合したことから、小学校の体育館の機能を高野小学校に集約し、旧日中上野小学校体育館を社会体育施設に転用いたしました。そして、町民体育館を解体することを前提に、集約した高野小学校体育館の統合改修・増築工事実施の際に、公共施設等適正管理推進事業債を活用しております。このため、旧日中上野小学校体育館が町民体育館の社会体育施設としての機能を引き継ぐこととなっております。  しかしながら、旧日中上野小学校体育館までの移動手段が確保できないなどの理由により利用が困難な団体につきましては、立山町中央体育センターや立山友情館等の町営体育施設を利用していただくこともできます。また、学校休業日には高野小学校体育館を利用いただくことも可能です。  利用者の皆様にはご不便をおかけしますが、ご理解いただきますようお願いいたします。 58 ◯議長(岡田健治君) 以上で堀田議員の質問を終わります。  13番 後藤智文君。  〔13番 後藤智文君 登壇〕 59 ◯13番(後藤智文君) 今、私たちは、経験したことのない新型コロナ禍があり、ロシアのウクライナ侵略という戦争を目の前に突きつけられています。さらに、今までにない物価高騰に多くの皆さんが困惑しているのを見るにつけ、一刻も早く平和が訪れ、町民が、国民が幸せを感じられる世の中が来ることを願わずにはおれません。微力ながら一政治家としてできることを精いっぱい行っていきたいと思っております。  それでは、通告どおり質問に入ります。  最初は、物価高騰対策について伺います。  物価高騰は暮らしを直撃していますが、国の方針の下、町として様々な政策が立てられています。学校給食費に対しては、保護者負担の軽減のために給食材料費高騰支援補助金が計上されています。学校と同様に保育所も物価高騰の影響を受けていることから、同様な措置を取るべきではないか伺います。  新型コロナやウクライナ情勢、そして円安による物価の高騰が止まりません。今回の補正予算では、国の臨時交付金を使い、影響を受ける社会的弱者の人たちや畜産業者など様々な業種にわたって補助金が充てられています。  その中で保育所は、電気料金の支援補助金は計上されていますが、給食費への補助金はありません。給食食材は、学校と同様に値上がりは必至です。保護者負担を減らすためにも、学校同様、給食材料費高騰支援補助金を出すべきではないか見解を伺います。  (2)項目めは、地方創生事業について伺います。  これまで多くの地方創生事業が取り組まれてきましたが、当初の目的は達成できたかどうか、検証が必要と思います。その中の2つの事業を問うものです。  1)点目は、立山ブランド海外展開戦略拠点施設についてです。  1つは、ラ・フランスジュースなどを施設内で展示し、業者の皆さんに認知してもらい、立山ブランド商品を広めたいという目的はどうかであります。  平成30年度に白岩酒造の日本酒醸造所が芦見地区に造られることに合わせて、地方創生事業として立山ブランド海外展開戦略拠点施設、いわゆる低温貯蔵庫と商談ルームを備えた施設を、国と町の予算を使い、6億7,500万円かけて計画され、現在使用されています。  酒造会社にこの施設を貸し付け、会社側の海外への販売ルートを活用し、町の特産品を国外に販売することを目指しているとされていました。新型コロナによってこの2年半は、海外からの観光客はゼロになり、この商談室を使っての立山ブランドを広めたいという目的は、今のところ達成されていないのではと心配されるところです。  当初の目的はどうかということと、海外旅行客の解禁も始まり、今後の見通しもお伺いいたします。  2つ目は、価格の高い酒米を地元農家に作らせ、農家の収入を上げたいとされていましたが、その後の取組、目的は達成できたかどうか伺います。  これまでも多くの議員から質問され、当局は立山町酒米生産協議会において検討されていると答弁されていました。現在、どのように取り組まれているのでしょうか。  低迷する稲作に比べて価格が高い酒米で農家の収入を上げたいとされてきたことは評価しています。しかし、酒米を作るにはなかなか技術的に難しいと聞かされてきました。  それを乗り越え、立山町の酒米が日本酒に生まれ変わり、中山間地農業の発展につながればと思っていますが、目的は達成されそうなのかお伺いいたします。  2)点目は、町の搾汁施設について伺います。  これは、「ぎゅっと。立山フルーツFive-Star Studio整備事業」として、旧上東中学校体育館1階に搾汁施設が平成31年3月に完成しています。ラ・フランスジュースを作る施設がなく、町内で生産して付加価値をつけ、農産物生産者の所得向上につなげたいとされていました。その後、桃、リンゴも加わり3種類のジュースを作ることになり、大学生のアイデアも取り入れられ、新しいパッケージなども製作されてきました。  いろいろ試行錯誤されてきているようですが、そこで質問です。  1つは、年間何日稼働し、どのような種類のジュースが作られているのか伺います。  2つ目は、搾汁施設の目的は農家の収入を増やすことでしたが、達成しているかどうか伺います。  (3)項目めは、岩峅地区の観光化について伺います。  1)点目は、岩峅寺駅を中心にして一つのエリアを開発して、立山まちマップに載せてはどうかであります。  この地域には、雄山神社前立社壇、歴史散歩ができるぐらい多彩な石造物があり、両岸分水工・豊水橋があり、一つのエリアとして成り立つと思うがどうかであります。  岩峅寺駅は大正10年に建てられた物で101年経過しています。ご存じのように、「劔岳 点の記」などの映画のロケも行われ、風貌は神社風になっていて、鉄道マニアには人気の駅です。雄山神社前立社壇の本殿は国の重要文化財に指定され、初詣には15万人もの人出があります。南側には両岸分水工・豊水橋があります。この両岸分水工をのぞくと、上東用水、常西用水への水の出口は10に分かれて轟音を立てて流れ、正面には尖山がそびえ立つ、大変すばらしい施設・景観です。  そして、多彩な石造物についてですが、平成24年3月に立山町教育委員会が作成した「立山信仰宗教村落─岩峅寺─石造物等調査報告書」に詳しく書かれております。それは294ページにもわたって資料、写真が掲載され、一つ一つの石造物などは1,551枚もの写真に収められた貴重な本になっています。  そこから読み取れる貴重な石造物は、見た目にも分かるものとして、宮路仏事会館前の百体観音、県道立山水橋線の宮路信号から200メートルばかり東側に全面柔和な巨大延命地蔵が鎮座しています。高さ130センチメートル、基礎石などを合わせて2メートルほどの導引地蔵、秋ヶ島用水の南側すぐに弥勒塚があり、高さ約170センチメートルの弥勒菩薩像、これらはほとんど雄山神社前立社壇にあった物であります。  足を延ばせば、岩峅野の桜づつみや富山地区クリーンセンター展望台があります。展望台は、地上から80メートル、海抜200メートルの高さになっていて、360度、立山の頂上から富山湾まで見渡せます。展望台へは、年末年始を除き、自由に入れます。もちろん無料です。  これらの場所を組み合わせれば一つの観光エリアとして成り立つと思いますが、見解を伺います。  2)点目は、岩峅野の桜づつみは立派に成長し、春には多くの見物客が訪れています。駐車場をきちんと整備し、ベンチなどがあればと思うがどうか伺います。  また、対岸にあるスポーツ施設までとは言いませんが、河原へ降りて水遊びができたらよいと思うがどうか伺います。  岩峅野の桜づつみは、約20年前、観光化に向けて町が整備してきたところです。片道約2キロメートルにわたって咲き誇る桜は見事であり、今年は広場にテントまで用意した見物客がおられました。遊歩道と言えるものも整備され、多くの町民がウオーキングやマラソンを楽しんでおります。しかし、駐車場と言われるものはなく、やや広い広場があるだけです。  これまでも数回、この場所をウオーキングコースとしてとの質問をしてきました。せっかく観光化に向けて整備された桜づつみをもっと町民の憩いの場所にするべきです。道路側の桜並木には遊歩道とベンチがありますが、岩峅野桜づつみにも散歩コースにベンチを設置したり、そして水辺への道も整備したりしたらもっとすばらしい場所になると思われますが、見解を伺います。  (4)項目めは、上東地域活性化センターについて伺います。
     1)点目は、2階部分の6教室を多目的室として利用できるようになりました。町民が自由に使える部屋が増えるのは歓迎しますが、それをいかに使用するかが問われます。稼働率を上げる手だてはどうか。ピアノも1台ありますが、うまく利用できないか伺います。  これまでは1階部分に勤労青少年ホームとしてのホールや教室があり、また活性化施設として使用されてきました。多くのサークルや団体が使用しています。今回、2階部分の元教室が使用できるようになりました。町民会館が今後取り壊され、町中心部の使用できる部屋が減ったところであり、うれしい限りです。  しかし、場所的に町中心部から離れた場所であり、今後どれだけ使用されるのか懸念されます。整備費は6,971万円もかけています。もっと多くの町民の皆さんに利用されることを願っています。せっかくあるピアノを利用して楽器を使える部屋にすれば若者に喜ばれると思いますが、見解を伺います。  2)点目は、町民の利用を促すために、今の「上東地域」の名前を変更したらどうか伺います。上東地域の人たちしか利用できないと勘違いする人がいるのも事実だからであります。  最初は、上東中学校が廃校になった後、十数年前に米粉パンや漬物などの開発をする地産地消加工施設として、その後、立山町勤労青少年ホームが移転して現在に至っています。上東中学校があったことから、地元の熱意もあり、「上東地域活性化センター」という名がつけられたと思います。  最初はそれでよかったのでしょうが、今は元校舎の2階部分まで使用できるようになったことから、上東地域の人たちには大変申し訳ありませんが、多くの町民が利用したいと思われるように名前の変更をしたらどうでしょうか。  「上東地域」という名がついていれば、各地区の公民館のようなものと捉える町民もいますし、他の地区の人は利用できないと思ってしまう可能性があります。見解を伺います。  3)点目は、一部屋ごとに芸術家への一定期間の貸出しなどできないか伺います。宇陀市文化芸術活動体験交流施設について質問したことがありますが、町勤労青少年ホームの活動と相まって活発になるのではないかと思います。  1)点目の稼働率に係る質問になるかと思います。奈良県のふるさと元気村を視察したことがあります。それは宇陀市文化芸術活動体験交流施設です。そこは、廃校になった学校を改築し、1つの教室空間を市民に貸し出し、アート教室を営みながら芸術活動に励み、様々な教室を開いて、多くの人が楽しく活動されています。1階から3階までしっかりと利用され、木や窯の作品、着物のリフォームや油絵、切り絵などの作品がつくり出されていました。  文化芸術を身近なものに感じる空間として、勤労青少年活動とともに活発になるのではないかと思います。今後、増やした教室の稼働率が悪い場合は、町民文化発展のために貸し出すことも考えていただきたいものですが、見解を伺います。  (5)項目めは、高齢者にやさしいまちづくりについて伺います。  1)点目は、風呂に対する町民の思いは強いものがあります。住民の間でグリーンパーク吉峰の風呂に入りたいが、そこへ行く手だてがないという声があり、グリーンパーク吉峰のバスを、定期的に地域を指定して送り迎えをすることができないか伺います。  私たちが行ったアンケートでは、老人センターがなくなり風呂もなくなったとか、街なかに風呂をという声が多く寄せられていました。独り暮らしが多くなる中で、経費節減で風呂を沸かすより、シャワーで済ますお年寄りが多くなりました。日本人の文化である風呂に入ることは、心身ともにリラックスできる健康法の一つでもあります。  そこで、せっかくあるグリーンパーク吉峰のつるつるしたお湯でゆったりした風呂に高齢者の皆さんをつからせてあげたいものです。しかし、そこへ行くまでの手段がない人も多くいます。  そこで、地区ごとに一月に一回でも送迎バスを出すことができないものかと思います。吉峰のバスは数台ありますが、せっかくある財産を町民のために使用できないものか伺います。  2)点目は、多くの地域を網羅するように整備されてきた町営バス。岩峅寺駅まで来ている町営バスを、東中野新地区と横江野開地区を経由するバス運行の検討はできないか伺います。  立山町営バスは、運営されて20年が経過しようとしています。路線も回数も増え、利便性は高まっています。それでもまだ、町民にとって気軽な足代わりになるよう改善していかなくはなりません。  今回取り上げるのは、町内の地鉄電車駅間は1キロ前後ですが、岩峅寺駅から横江駅までの距離は3キロ余りあり、その中間にこの2つの地区があります。それが東中野新地区と横江野開地区です。どちらの駅に行くにしても、お年寄りにとっては大変長い距離です。  幸い利田・大森おでかけワゴン車は岩峅寺駅まで来ています。このワゴン車が両地区へ回っていただければ、地鉄駅も利用できるし、グリーンパーク吉峰の風呂へも行けることになります。高齢者にやさしいまちづくりのためにも、どうかきめ細かい町営バスの運行ができないか伺います。  3)点目は、称名滝観光で、入り口から遠い称名滝展望台までバリアフリーバスの運行が予定されていましたが、いまだに配置されていません。県に対してもっと働きかけるべきではないか伺います。  令和2年10月から県の事業として、称名平から飛龍橋の900メートルの間をバリアフリーの電動バスが運行されることになっていました。約10人乗りというふうに聞いていましたが、このコロナ禍の中、観光客も減り、なかなか進んでいないようです。  称名平から見る称名滝より、やはりすぐそばの橋の上で滝のしぶきを受け、展望台から見る称名滝は荘厳で感動的です。今後、新型コロナが終息し、現状でも上向きに向いている観光客のために、そして障害があっても誰でもがすぐ近くまで行って見ることができるよう、電動バスの運行が期待されております。現在どうなっているのか、見解を伺います。  4)点目は、耕作放棄地を町民農園として整備し、家庭菜園として町民に貸出しする制度はできないか伺います。老後の楽しみが増え、心身ともに健康になると思います。  耕作放棄地が町のあちこちで見られ、町民から何とかならないかという声が出ています。一方で、高齢化が進み、老後の楽しみとして、畑づくりをし、花や野菜を植えてみたい人たちが団地を中心にして増え、また若い人たちも自然に帰り、親子で土を耕して植物を育てれば家族愛も生まれます。  土に親しみ、野菜づくりの楽しさをじっくりと味わう機会として、町民農園があればいいなと思います。耕作放棄地の解消と町民の健康維持のために町民農園ができないか見解を伺います。  (6)項目めは、県道について伺います。  1)点目は、主要地方道富山立山魚津線の前沢地区の歩道の整備について、大日橋から地鉄バス同心口停の手前までの北側歩道は広く整備されています。しかし、その東側の約300メートル先までは、人一人通れるぐらいで狭くなっています。  大日橋から雄山高校まで自転車で通う高校生はとても多く、この区間は歩行者がいれば大変危険な場所になっていますので、街なかの道路、歩道としては一刻も早く改善すべきと考えます。  党として歩道の拡幅を要望していますが、町としても強く要望してほしいと思いますが、見解を伺います。  最後に、雄山神社前立社壇北側の立山道パークの駐車場は多くの人に利用されています。しかし、冬期間は除雪されないので駐車場が使えず、不便です。夏は立山アルペンルート、冬は立山山麓スキー場へ向かう途中の、富山市からの重要な駐車場であり、冬期間も使用できるように除雪すべきではないか伺います。  正月の初詣には活躍する駐車場ですが、ふだんでも多くの車が駐車しています。山方面と街なかへ向かう途中にあることから、サラリーマンや業者の人たちの憩いの駐車場になっています。冬場で雪が積もれば、どこにも車を駐車できなくなり、大変困ってしまいます。そんなとき駐車場が除雪されておれば、どれだけ助かるかしれません。  見解を伺って、質問を終わります。 60 ◯議長(岡田健治君) 町長 舟橋貴之君。  〔町長 舟橋貴之君 登壇〕 61 ◯町長(舟橋貴之君) 後藤議員ご質問の(1)番目、物価高騰について、学校給食費に対して保護者負担の軽減のための補助金が計上されているが、同様に保育所にも措置を取るべきではないかについてお答えします。  本町の保育所給食は現在、立山町、上市町、舟橋村、滑川市の4市町村から成る中新川地区保育所給食研究会で毎月の基本メニューを作成し、そのメニューを基に施設ごとの献立を立て、自園において食材の調達や調理を行い、提供しています。  物価高騰による影響についてでありますが、各施設から報告される給食月報や中新川地区保育所給食研究会への聞き取りの結果、前年度と比較して食材料費の支出に増加が見られなかったことから、当面は保育所給食において保護者への負担増はありません。  なお、コロナ禍における原油価格高騰の影響により電気料金が上昇しており、各保育所等において今後の給食調理費や冷暖房費についての大幅なコストアップが懸念されることから、町では、私立の認定こども園と公設民営の保育園に対する電気料金高騰支援補助金を補正予算案に計上し、保育所の負担軽減、ひいては保護者の負担増にならないよう対応することとしています。  続きまして、(2)番目、地方創生事業についての1)点目、立山ブランド海外展開拠点施設についての1、ラ・フランスジュースなどを施設内で展示し、立山ブランド商品を広めたいという目的の達成状況についてお答えします。  拠点施設は、令和2年8月に完成し、現在立山町の酒蔵のほうで令和3年度産の「IWA 5」の仕込みが行われており、今年度より拠点施設に立山町産の「IWA 5」が貯蔵されることとなります。  当初は海外から多くのバイヤーが同施設を訪れることを想定しており、商談ルームにジュースの展示スペースを設置しPRすることとしておりましたが、施設を運営している株式会社白岩に確認したところ、施設が完成してから現在まで、コロナ禍により海外のバイヤーとの交渉はオンラインを中心に行われているとのことです。  商談ルームには国内のレストランオーナーなどの来訪があるとのことで、その方々にジュースをはじめとした立山ブランド商品を知っていただけるよう、展示について株式会社白岩と相談してまいりたいと考えております。  続きまして、ご質問の(2)番目の1)点目の2、価格の高い酒米を地元農家に取り組んでいただき、農家の収入を上げたいとされていたが、その後の取組、目的は達成できたかについてお答えします。  町内産の酒米生産につきましては、生産者等でつくる立山町酒米生産協議会で検討の上、令和2年度より生産を始めてきたところであり、少しずつ面積を拡大し、今年度は4経営体が取り組んでおります。  生産された酒米の販売単価は、主食用米の販売単価より高いと伺っております。  さらなる酒米の生産拡大には、種子の確保や生産者の認定、安定した生産方法の確立、買取り単価の調整等の様々な課題があります。特に種もみの確保の問題が重要であり、県富山農林振興センター農業普及課立山班やアルプス農業協同組合、町とで今協議を続けているところであります。  続きまして、ご質問の(2)番目の2)点目、搾汁施設についてお答えします。  立山町搾汁施設につきましては、アルプス農業協同組合が搾汁から瓶詰までを一貫して生産する体制でジュース製造を行っております。  現在、町内産のラ・フランス、桃、ユズのほか、アルプス農業協同組合管内のリンゴを搾汁し、ジュースを販売しております。  果実の出荷時期に応じて、桃は8月上旬頃、ラ・フランスは11月上旬から中旬、リンゴは12月に、ユズは2月にジュースを製造しております。  搾汁から瓶詰までの製造にかかる日数は、果実にもよりますが、数日から10日ほど、その他検品や包装、出荷準備などを含め、年間約70日の稼働となっております。  議員ご質問の農家の収入を増やすことについては、製造者の技術の習熟が進み、年々取扱量を増やしているものの、果実生産者の所得向上はまだ途上であります。  なお、アルプス農業協同組合では、昨年度、町のブラッシュアップ事業を活用し、環境に配慮した新たなジュースラベルを作成し、現行のラベルがなくなり次第、切り替えることとしております。  続きまして、ご質問の(3)番目、岩峅地区の観光化についての1)点目、立山まちマップへの掲載についてお答えします。  町観光協会で作成しております立山まちマップでは、立山町での平坦地の見どころについて、町全体とエリアごとに分けて紹介しており、2年ごとに見直しを行っております。  現在、岩峅地区につきましては、町全体の紹介の中で、岩峅寺駅や雄山神社前立社壇、富山地区広域圏クリーンセンター展望台を紹介しているところです。  議員ご提案の、岩峅寺周辺で一つのエリアを開発し、まちマップに掲載するかについては、今後、町観光協会とも協議しながら検討してまいりたいと考えております。  続きまして、2)点目、岩峅野の桜づつみについてお答えします。  岩峅野桜堤緑地は、平成8年度から平成18年度にかけて、国土交通省が実施する常願寺川の堤防強化工事に合わせて、桜づつみモデル事業として、町が整備した緑地公園です。堤防上の桜並木を散策できるよう、延長1,786メートルの遊歩道や、議員ご質問の駐車スペース、ベンチ8基を設置しております。さらに、平成19年度には、河川に気軽に親しめるようにしたいとの地元の要望を受け、国が堤防から河原へのスロープ1か所と階段3か所を整備されました。  この桜並木は、平成20年度以来、周辺住民で構成する「常願寺川の清流と桜を愛する会」が剪定や防除、草刈りなど熱心に活動しておられるおかげで、美観が保たれています。  町としては、多くの方に岩峅野の桜づつみを訪れていただけるようPRに努めてまいります。  大項目の(4)番目、上東地域活性化センターについての2)点目、「上東地域」という名称の変更についてお答えします。  上東地域活性化センターは、旧上東中学校の校舎を活用し、立山町勤労青少年ホーム、立山町地産地消加工施設、立山町上東交流サロンの3つの施設から成る複合施設です。  旧上東中学校区には、東峯小学校、谷口小学校、新瀬戸小学校、日中上野小学校、そして上東中学校の5つの小中学校がありました。しかし、地域の皆様には苦渋の決断をいただき、全ての学校が廃校となりました。  そのような経緯もあることから、平成23年にセンターの愛称公募の際には、地域の皆様に親しみを持って利用していただくため、「上東」というフレーズを含むことを条件とし、「交流」の意味を持つ「ゆい」と「友達、仲間」の意味を持つ「ぱる」の言葉を合わせ、「ゆいぱる上東」に決定されました。  そのため、「上東」というフレーズを有する名称の変更は考えておらず、引き続き上東地域活性化センターがより利用しやすい施設となるよう取り組んでいくとともに、上東地域以外の方も利用いただける施設であることを、センターだよりをはじめ、町のホームページやSNS等で周知してまいります。 62 ◯議長(岡田健治君) 副町長 酒井武史君。  〔副町長 酒井武史君 登壇〕 63 ◯副町長(酒井武史君) 後藤議員ご質問の(5)番目、高齢者にやさしいまちづくりについての1)点目、グリーンパーク吉峰のバスを、定期的に地域を指定して送迎できないかについてお答えいたします。  グリーンパーク吉峰の指定管理者である株式会社たてやまによりますと、ゆーランドにつきましては、現在は地元の方のご利用が多くなっていますが、それぞれご都合のよい時間に自家用車等でお越しいただいており、コロナ前と比較して利用者の滞在時間は短くなっているというふうに聞いております。  議員ご提案の、吉峰のバスを活用した送迎バスの定期運行につきましては、ゆーランドの利用者は、それぞれのご都合に合わせて、交通手段や滞在時間を選択してご利用いただいており、ニーズの把握が難しいこと。また、バスの運行には人件費や燃料費など多額のコストがかかり、会社の事業収支にも影響することから、実施は厳しいものと考えております。  議員からは、月1回でもというお話でございましたけれども、町内各地区に公平にそうした運行をすることは相当の回数になると思われますし、調整の手間もかかるというふうに思います。同様にコストがかかるのではないかというふうに思います。  なお、限られた路線や曜日ではありますけれども、グリーンパーク吉峰までは町営バスも運行しております。たてポ交通ポイントも付与しておりますし、そういうものをお使いいただきながら、ご利用いただければというふうに思っているところでございます。 64 ◯議長(岡田健治君) 教育長 杉田孝志君。  〔教育長 杉田孝志君 登壇〕 65 ◯教育長(杉田孝志君) 後藤議員ご質問の(4)番目、上東地域活性化センターについての1)点目、稼働率を上げる手だてとピアノの利用についてお答えいたします。  上東地域活性化センターの2階につきましては、今年度、5月までの利用実績はございませんでしたけれども、今後、町民カレッジの文化活動や体操教室の会場としての利用が予定されており、稼働率の向上が徐々に図られるものと考えております。  しかしながら、施設の利用については十分周知されていないことから、早急に町ホームページやツイッター、LINE等で施設の概要を発信し、より多くの方の利用促進に努めます。  また、廃校等に保管されているピアノにつきましては、令和3年に廃校となった日中上野小学校のアップライト型のピアノを、地区の了解を得て、まちなかファームに設置し、まちなかピアノとして活用いただいております。  また、上東地域活性化センターにあるグランドピアノは、旧上東中学校に寄附された物ですが、使用しなくなって15年以上経過していることから、まずは使用できる状態であるかを確認した上で、町民カレッジ等の芸術文化活動や音楽イベントでの利用等、施設内外で活用できないか検討いたします。  続きまして、3)点目、芸術家等への一定期間の貸出しについてお答えいたします。  上東地域活性化センターの2階には貸出し可能な教室が6部屋あり、1部屋ごとの一定期間の貸出しは十分可能です。1部屋当たりの利用料は、開館の午前9時から閉館の午後9時までの利用で1日2,100円となりますが、長期利用に係る利用料につきましては、別途協議することといたします。  芸術家等に一定期間貸し出すという後藤議員のご提案は、施設の有効活用に加え、上東地区のにぎわい創出等、交流人口の拡大につながることも期待されます。  今後、長期の貸出制度について十分協議した上で、町ホームページやSNS等で施設の概要を発信し、利用希望者への周知に努めることといたします。 66 ◯議長(岡田健治君) 住民課長 成瀬 真君。  〔住民課長 成瀬 真君 登壇〕 67 ◯住民課長(成瀬 真君) 後藤議員ご質問の(5)番目、高齢者にやさしいまちづくりについての2)点目、町営バスを東中野新と横江野開に経由できないかについてお答えします。  町営バスのルートにつきましては、年間を通して安全に運行できる路線を選定しております。ルートの設定は、住民代表、関係機関で構成する立山町地域公共交通会議において審議し、その後、運輸局の承認を受け運行することとなります。  議員ご質問の東中野新と横江野開を経由するルート変更については、現行ルートを堅持しつつ、慎重に検討してまいります。 68 ◯議長(岡田健治君) 商工観光課長 林 弥生君。  〔商工観光課長 林 弥生君 登壇〕 69 ◯商工観光課長(林 弥生君) 後藤議員ご質問の(5)番目、高齢者にやさしいまちづくりについての3)点目、称名滝観光でのバリアフリーバスの運行についてお答えいたします。  富山県観光振興室に確認したところ、「立山黒部」世界ブランド化推進会議においてユニバーサルサービスの推進プロジェクトの中で、グリーンスローモビリティ、いわゆる時速20キロ未満で公道を走ることができる電動車を活用した小さな移送サービスの導入が検討されてまいりましたが、コロナ禍において交通・観光事業者の経営状況が悪化する中、運行主体となる事業者のめどが立たないこともあり、現在、事業を中断しているとのことです。  そのため町観光協会では、令和3年度には、称名滝へのアクセス向上を目的として電動シニアカーのレンタル事業を実施しております。令和4年度においては、令和4年3月に発生しました雪崩に伴う落石への安全対策により、遊歩道の幅が狭くなっている箇所が一部あるため、実施については、今後の道路復旧の状況次第となりますが、紅葉のシーズンには、脚力に不安のある高齢者の方々などにも称名滝を楽しんでいただけるよう実施したいと考えております。 70 ◯議長(岡田健治君) 農林課長 野田昌志君。  〔農林課長 野田昌志君 登壇〕 71 ◯農林課長(野田昌志君) 後藤議員ご質問の(5)番目、高齢者にやさしいまちづくりの4)点目、耕作放棄地を町民農園として整備し、家庭菜園として町民に貸出しできないかについてお答えいたします。  農家でない方が、生きがいづくりやレクリエーションを目的に、小さな面積の農地を利用して自家用の野菜や花を栽培する農園のことを「市民農園」といいます。市民農園の開設には、地方公共団体や農業協同組合、農業者、企業等が開設者となり、農業委員会の承認を受け、開設することができます。  議員のご質問にある町民農園の整備は、町が開設者となり、町内の耕作放棄地を借り受け、農業委員会より市民農園の承認を得た後、農地へ復元するため除草、伐根、耕起等を行い、農園として区画を整備し、利用者へ貸し付けることになります。また、市民農園設置後は農地の管理業務等が必要となります。  そこで、町では、本年3月から二ツ塚地内にある町有地を市民農園等として貸し出すこととし、利用者の募集を行っております。
    72 ◯議長(岡田健治君) 建設課長 安川哲二君。  〔建設課長 安川哲二君 登壇〕 73 ◯建設課長(安川哲二君) 後藤議員ご質問の(6)番目、県道についての1)点目、前沢地区の歩道拡幅についてお答えいたします。  主要地方道富山立山魚津線は、富山市街地から立山町中心部を結ぶ幹線道路で、前沢地区周辺には町役場、雄山高校、五百石駅などが立地していることから、町民の多くが通勤・通学に利用されている重要な路線です。  当該箇所の歩道拡幅について、道路を所管する県に確認したところ、今後の交通量や事業実施中の箇所の進捗状況を勘案の上、事業実施について検討したいとのことです。  現在町内で整備していただいている県道も多いことから、町としましては、県に対し、まずは現在整備中の箇所の早期完成を強く働きかけてまいります。  続きまして、2)点目の雄山神社前の駐車場除雪についてお答えいたします。  議員ご指摘の駐車場は、県道立山山田線の立山橋東詰にある立山道パークでありまして、こちらも所管する県に確認したところ、初詣客が多い年末年始の期間は、雄山神社からの要望を受け、協力できる範囲で除雪を実施しているとのことです。  しかしながら、県管理道路の除雪については、町と同様に、除雪業者や除雪オペレーターの確保が大きな課題となっているため、今後、冬季間を通してパークを除雪することは、現時点では困難な状況であるとのことであります。 74 ◯議長(岡田健治君) 13番 後藤智文君。 75 ◯13番(後藤智文君) 町長に1点と、それから副町長に1点お願いいたしたいと思います。  町長には、搾汁施設のことについてちょっとお伺いします。  搾汁施設、ラ・フランスジュースも含めて、4種類でしたかね、今言われましたけれども、この稼働ですよね。70日ということは、土日を外したとしても、年間200日ほどあるわけですけども、そのうちの70日というと3分の1しか稼働していないという形になると思うんですが、これで、ある意味で採算が合うのかなというふうに思いますし、先ほどの話だと、農家の収入もどうだったかなというのは、感じであったと思います、まだ達成してないという感じでしたが。  その70日の稼働と、それから農家の収入、どれだけ増えたら、いわゆる達成したことになるのか分かりませんけれども、少なくとも農家の収入は増えているというふうに言ってもらえればありがたいと思います。  それから、副町長の、グリーンパークのことについてですけども、先ほどの答弁だと利用客は都合のいい時間に来ていると。確かにマイカー、車を持っている人、あるいは町営バスが通っているところの人などは大変いいんでしょうけれども、それ以外で、いわゆる足のない人、足のないって言い方が悪いですね。行く手だてのない人が、どうしても中にはたくさんいると。  私の今年の選挙の中でも、歩いていて、皆さんの要望を聞くと、吉峰へ行きたいと。だけども、なかなか行く手だてがないというふうにたくさん聞いたものですから。  このグリーンパーク吉峰というのは、もともと町が管理していて、株式会社たてやまになったときに、半分の株を町が持ったという前提があります。つまり、これまでは町民のためにやっていたのが、株式会社、いわゆるもうけのための施設になっているような気がするわけですよね。  ですから、立山町が半分の株を持っているわけですから、もっと利用できるようにしていただきたいなと。  ぜひ今度は町として、吉峰に入る手だてがあるかどうかという何かアンケートみたいなものができないかなと思うんですが、してもらって、どうしても駄目なら駄目で仕方がないと思いますが、そのこともちょっと併せて質問したいと思います。お願いします。 76 ◯議長(岡田健治君) 町長 舟橋貴之君。  〔町長 舟橋貴之君 登壇〕 77 ◯町長(舟橋貴之君) 搾汁施設についてでございます。農家の収入が増えているかどうかということを答弁の中に入れたらどうかということであります。  立山町に限らずだと思いますが、大概ジュースというのは……。  まず、果物は現物で売ったほうが、手間もかからず、そして利益率も高いと。ところが、落下した物であったり、もしや形が悪いB級品ですね。そうした物は現物で売れないわけですから、加工してジュース等にして販売をしているということにしているのは、多分立山町だけではないというふうに思っております。  この立山町の搾汁施設におきましても、基本としては、桃もラ・フランスもそうでしょうけども、ほかに販売の見込みのない、いわゆるB級品をジュースにしてもらって、そして販売をするわけですから、そういう意味では、売れない物を売れるようにしているわけですから、議員おっしゃるとおり、多少なりとも収入になっているだろうというふうに思っているところでございます。  稼働日数の問題でありますが、問題は季節に応じた果実がほかに出てくるかどうかということが大きいだろうと思います。  そこで、アルプス農協さんにおかれましては、例えばその他の野菜であったり果物だったりという物がジュースにできないかということを昨年から研究されているようでございますので、また状況が分かりましたらお知らせできればと思っております。 78 ◯議長(岡田健治君) 副町長 酒井武史君。  〔副町長 酒井武史君 登壇〕 79 ◯副町長(酒井武史君) 後藤議員の今ほどの再質問でございます。  昔は町営だということで、民間に委託をして事業をしていると。これはそもそも指定管理者制度というところで事業者を選定しているわけでございますけども、ここはもうけのための施設という観点での指定管理者制度ではなくて、民間のいろんなノウハウを柔軟に生かしていただこうということで導入された制度でございます。  ですから、その中でも、株式会社として、やはり継続して会社を経営していく、運用していくためには、ある程度の採算性というか、持続可能な形での事業の展開ということを当然考えていかなきゃいけませんし、そこに対して過剰な負担になるような事業を求めるのはいかがかというふうに思っています。  では町でやればというようなお話もありましたけれども、この事業、こういう取組をするためには、会社もそうですけれども、同じような調整をしてやっていくとなると、町もやはりそれなりのコストがかかるということでありますので、町の財源は税金で賄われているというのはご案内のとおりでございますけれども、その税金をどのように使うかというのは、やはりいろんなご意見を踏まえて対応していくつもりであるのではないかなというふうに思っています。  アンケートというお話もございますけれども、これからもいろんなご意見をお伺いして、どんな形がいいのか、またいろいろと勉強していきたいというふうに思います。 80 ◯議長(岡田健治君) 以上で後藤議員の質問を終わります。  7番 澤井峰子君。  〔7番 澤井峰子君 登壇〕 81 ◯7番(澤井峰子君) お疲れさまです。6月定例会の一般質問を、通告に従いまして5項目について質問させていただきたいと思います。よろしくお願いをいたします。  (1)項目め、女性のデジタル人材の育成についてであります。  今月3日、政府は、すべての女性が輝く社会づくり本部と男女共同参画推進本部の合同会議で「女性活躍・男女共同参画の重点方針2022」を決定し、女性の経済的自立の後押しをするため、女性のデジタル人材の育成を3年間集中的に推進するとしております。  この重点方針には、女性にとって、結婚イコール永久就職は過去のものであり、女性が経済的に自立する力をつけることが喫緊の課題であると強調されております。  この背景の一つには、長引くコロナ禍の影響による宿泊や飲食業、小売業などが今なお深刻な状況が続いており、さらにこれらの職業には多くの女性が非正規雇用として就労していたことから、コロナ禍での失業や休業などで困窮する女性が増加しているといった要因があります。  この2年間、子育てや介護等、フルタイムで働けない女性への影響は大きく、特にひとり親家庭の多くは母子家庭とされ、その45.9%が年収200万円前後であるというデータも示されております。そして、コロナ禍の様々な影響で若い女性の自殺率が増加傾向であることに対しても、早急な対策が求められております。  一方で、社会全体がデジタル化へと進む中、デジタル関連の分野では人材不足が続いており、今後ますますこれらの分野での労働力を求めるニーズは高まってまいります。デジタル分野の就労は、パソコンが使える環境とそのスキルが伴えば、在宅ワークはもちろんのこと、いつでもどこでも柔軟な働き方が可能となり、資格取得やスキルアップをすることで所得向上への可能性が高まります。  我が町において、こうした女性のデジタル人材の育成への後押し、就労へとつなげる環境整備は、近い将来、我が町での女性の起業や移住・定住への足がかりになるのではないかと考えます。  そこで、質問の1)点目。  例えば地域女性活躍推進交付金等といった国の交付金を活用し、初歩的な技能を学べる講座の開催や資格取得等スキルアップのための受講料の一部助成など、女性の所得向上につながるよう後押しできる支援策を打つべきであると考えますが、町の見解をお伺いいたします。  質問の2)点目。  国からも今後示されていくと思いますが、女性のデジタル人材の育成・雇用をサポートする事業者が幾つか立ち上がっております。育成だけでなく、その後の雇用もしっかとサポートできる企業との連携が重要であると考えますが、町の見解をお伺いいたします。  質問の3)点目。  今後の勤務体系に在宅ワークの促進・定着が見込まれてくる中、産休明け、育休明け後の保育所・保育園入所時に在宅ワークとした場合、入所の優先順位が下がるのではないかといった心配の声があります。  我が町の子育て支援として、ぜひ在宅ワークといった勤務体系の方でも安心して子育てと仕事が両立できる対応が必要ではないかと考えますが、町の見解をお伺いいたします。  (2)項目め、町職員の働き方改革についてであります。  我が町においても、4回目のワクチン接種のスケジュールが広報等で示されておりますが、今なおコロナ感染者を報道する日々が続いております。こうした長引くコロナ禍にあって、職員のテレワーク体制は必要ではないかと考えます。  そこで、質問の1)点目。  例えば、ご家族や近い周囲で濃厚接触者なり陽性者となった場合、また発熱や風邪のような症状がご家族にあった場合、万が一を考え、急遽休むことを選択せざるを得ない場合であっても、業務を滞りなく進めることができる環境があることは必要な体制であると考えますが、町の見解をお伺いいたします。  質問の2)点目。  町外から嫁いできた私にとって、役所に行くということはとても敷居の高いものでありました。慣れない土地での出産、子育て、そして介護等の手続など、様々なシーンでいつも丁寧に対応していただいていることに感謝の思いであります。  また、議員となり、日々町のため、そして町民の皆様の命と財産を守るため奮闘されている姿を目の当たりにし、公務員として行政のプロとしてのスキルは我が町にとってどれだけの財産であるかと、ただただ敬意を表するものであります。そして、このスキルを身につけるまでにはどれだけの経験と時間が必要であるかを考えたとき、一人一人の心身ともの健康を願わずにはおれません。  こうした職員のメンタルヘルスへの対策を副町長にお伺いしたいと思います。あわせて、ぜひ副町長の人材育成に対する思いをお伺いしたいと思います。  また、コロナ禍子どもたちのために奮闘していただいている教職員へのメンタルヘルスの対策を教育長にお伺いしたいと思います。  (3)項目め、ヤングケアラーの支援についてであります。  近年ようやく社会問題として認知され、取り上げられているヤングケアラー。昨年にも髪口議員とともに取り上げさせていただきましたが、国としても昨年、そして本年1月には厚生労働省が小学6年生と大学生に実態調査を行いました。  その結果は、小学6年生の15人に1人が、世話をする家族がいるとし、大学生の10.2%が、世話をする家族がいる、またはいたと公表されております。  そこで、質問の1)点目。  ヤングケアラーの多くは、家族の世話や手伝いをすることが当たり前と思っていることから、支援を受ける必要性を自覚していない児童生徒が一定程度いるとされている中にあって、早期対策は重要であると考えます。町の実態調査が必要ではないかと考えますが、町の見解をお伺いいたします。  質問の2)点目。  若年層のSNS相談窓口をLINEで実施するとのことであったと思いますが、現在の進捗状況をお伺いしたいと思います。  (4)項目め、子育て支援についてであります。  初めに、リトルベビーの支援についてであります。  このリトルベビーとは低出生体重の赤ちゃんをいい、通常の母子手帳では小さい体の成長を記録することができない仕様になっていることから、リトルベビーハンドブックが全国的に広がりを見せております。  我が家の母子手帳の発育曲線表を見てみますと、体重2キロ以上、身長40センチ以上から、この発育曲線表に記載ができることになっております。  この発育曲線で分かることは、我が子の成長が標準値以内に達しているかどうかを判断し、子どもの成長を楽しみに、時には心配しながら母親として成長できるものであります。この成長過程が、小さい赤ちゃんは記載ができない仕様となっていることから、低出生体重児を出産したお母さんでも、子どもの成長記録が記載できるような物をと形になった物がこのリトルベビーハンドブックであります。  そこで、質問の1)点目。  町として、リトルベビーハンドブックの見解をお伺いいたします。  質問の2)点目。  6月より待望の子育てアプリ「たてやま親子手帳」、通称「母子モ」がスタートとなりました。予防接種のスケジュール管理など、乳幼児の子育てが少しでも楽しいものになる一つのツールになるよう期待するものでありますが、このアプリの詳細をお伺いしたいと思います。  あわせて、今ほど触れましたリトルベビーの成長記録への対応がこのアプリで可能であるかどうかをお伺いしたいと思います。  質問の3)点目。  今ほどの後藤議員の質問と重なるものであります。町長からも答弁をいただいているものでありますが、通告しておりますので、質問をさせていただきたいと思います。  物価高騰に伴う生活支援の追加ということで、自治体が活用しやすいものにと、国が総合緊急対策として地方創生臨時交付金を拡充されております。今議会では学校給食費分が計上されておりますが、保育所・保育園への対応はどのように考えておられるかをお伺いいたします。  最後の質問です。(5)項目め、がん対策についてであります。  これまでも我が町のがん対策については、早期発見、早期治療への啓発、検診率の向上に向けての受診勧奨や、らいじぃポイント付与といった対策を積極的に進めていただいております。さらには、アピアランスケアをはじめとした補装具の助成を昨年開始していただき、社会復帰への活路となっている、本当に助かっていると喜びの声をいただいているところであります。  2人に1人ががん診断を受けると言われる昨今、早期発見、早期治療により社会復帰を果たす方が多い中、近年問題視されているのが男性トイレのサニタリーボックスの設置であります。  男性の罹患率が高いとされる前立腺がんや膀胱がんの治療後に、生活必需品の一つに挙げられているのが尿漏れパッドであります。早期発見・治療により社会復帰するのに欠かせない物とされておりますが、その処理に大変苦慮されているという声があります。  最近では、男性が赤ちゃんのおむつ替えができるようにとベビーシートが男性トイレにも設置をされ、同時に赤ちゃん用のおむつを一つ一つ真空にして捨てることができる専用のごみ箱が設置されている施設が増えてきております。  我が町の公共施設には、基本、あまりごみ箱の設置はありませんが、がん対策の一つとして男性トイレにこのサニタリーボックスの設置をと思いますが、町の見解をお伺いいたしまいて、私の質問を終了とさせていただきます。 82 ◯議長(岡田健治君) 暫時休憩いたします。  午後2時30分より本会議を再開いたします。   午後 2時22分 休憩         ─────────────────────────   午前 2時30分 再開 83 ◯議長(岡田健治君) 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。  町長 舟橋貴之君。  〔町長 舟橋貴之君 登壇〕 84 ◯町長(舟橋貴之君) 澤井議員ご質問の(1)番目、女性のデジタル人材の育成についての1)点目、地域女性活躍推進交付金を活用した技能講座の開催や受講料の助成などの支援策と2)点目、女性デジタル人材を育成・雇用する企業との連携について、併せてお答えします。  新型コロナウイルス感染症の影響により、デジタル化が進んだことなどから、テレワーク関連などの業務の需要が増していると伺っております。また、女性の経済的自立は、本人はもとより、地域経済の観点からも重要な課題であると認識しております。  議員ご提案の地域女性活躍推進交付金につきましては、地域の実情に応じて女性の活躍推進に資する取組を支援する事業であり、技能を習得するための講座の開催や再就職、転職への支援をする事業を実施することができますが、本交付金の活用には推進計画の策定や地域の関係団体との調整が必要となっていることから、まずは先進事例の情報収集や県の取組との連携などを検討してまいります。
     なお、現在、町では中高年齢離職者等技能再訓練奨励金制度を実施しており、35歳以上65歳までを対象として、公立の職業訓練施設で所定の課程を修了した方に1万円から1万5,000円の奨励金を交付しております。  また、企業との連携につきましては、町ではハローワークや商工会と連携して、町内企業の合同就職面接会・会社説明会を毎年開催しており、令和3年度は38人の方が参加されました。これに加え、今年度より富山広域連携中枢都市圏合同企業説明会を開催し、さらなる雇用機会の拡大に取り組むこととしており、引き続き関係機関や企業と連携しながら女性の就労支援に努めてまいります。  ご質問の(1)番目の3)点目、今後、在宅ワーク促進・定着が見込まれる。子育て支援として入所時に優先順位が下がらない対応が必要と考えるが、町の見解を問うについてお答えします。  保育所を利用する場合には、保護者の労働や疾病などといった保育を必要とする事由が必要となります。利用定員を上回る入所申込みがあった場合、保育の必要度の高い順に受け入れることが求められているため、町では国の通達を踏まえてその取扱いを定め、保育の必要性の事由ごとに点数化し、利用調整しています。  例えば就労を事由とした認定を行う場合には、月48時間以上の労働を就労とみなします。これは、居宅外での労働のほか、自営業や在宅勤務等の居宅内で児童と離れて日常の家事以外の労働をすることも対象としています。  労働時間の長さにより点数に差は生じますが、在宅ワークを理由とした差は設けておりません。  続きまして、大項目の(2)番目、職員の働き方改革についての1)点目、コロナ禍にあって職員のテレワーク体制は重要であり、業務を滞りなく進める体制が必要であると考えるが、町の見解を伺うについてお答えします。  令和3年10月1日現在、地方公共団体におけるテレワークの取組状況でありますが、849団体、49.3%の市区町村で導入が進んでおります。  町職員のテレワーク体制についてですが、住民にとって役場は最大のサービス産業であり、最後のとりででもありますので、有事のときこそ役場に人がいなければならないと以前お答えをしております。  しかしながら、国、県、他の市区町村でも導入している自治体が増加していることや自宅勤務だけでなく出張中の出先での決裁、メールの送受信もできることから、今後、県内の市町村の状況も確認し、テレワークに伴う機器の導入や運用を併せて研究していきたいと考えております。 85 ◯議長(岡田健治君) 副町長 酒井武史君。  〔副町長 酒井武史君 登壇〕 86 ◯副町長(酒井武史君) 澤井議員ご質問の(2)番目、職員の働き方改革についての2)点目、町職員のメンタルヘルス対策等についてお答えをいたします。  町では、平成26年度から職員の健康管理を効果的に行うため、医学に関する専門的な知識がある産業医を選任し、保健指導等により職員の心と体の健康管理に努めております。  また、平成28年度からは、労働安全衛生法に基づき、職員の心理的な負担の程度を把握するため毎年ストレスチェックを実施し、高ストレスと判定された職員には産業医の面談を勧め、心のケアに努めています。  また、昨年度からは、メンタルによる病気休暇等の職員の円滑な職場復帰を図るため試験的な出勤と、それをサポートする体制を整え、運用しているところでございます。  今後も、職場復帰後のケアも含め、職員のメンタルヘルス対策の充実に努めてまいります。  続きまして、人材育成に対する思いについてでございますけれども、町職員として、担当事務・事業に精通すること、それから住民の皆様の多様なニーズに対応できるように幅広い視野を持つこと、そして全体の奉仕者として、公平・公正な対応はもとより、最少の経費で最大の効果を上げるよう工夫することが大事であると私は考えております。  町では、職員の人材育成として、立山町の人材育成基本方針、それから人事評価制度により、研修の機会の確保や業績評価などを行っておりますが、日頃の業務を通じて職員の皆さんが能力を発揮できるよう、今後もこうした観点を念頭に置いて助言等を行い、人材育成に努めてまいります。 87 ◯議長(岡田健治君) 教育長 杉田孝志君。  〔教育長 杉田孝志君 登壇〕 88 ◯教育長(杉田孝志君) 澤井議員ご質問の(2)番目、職員の働き方改革についての2)点目、教職員へのメンタルヘルス対策についてお答えいたします。  議員ご指摘のとおり、子どもたちのために身を粉にしている教職員の働き方改革は今や大きな社会問題となっており、町内の教職員におきましても、コロナ対応や業務量の負担からゆとりのない状況が続いております。  このようなことから、教職員の精神的な安定を図るため、町では、毎年、教員のストレスチェックを行っており、高いストレスを抱えているとの診断を受けた教職員に対しては町の産業医との面談を実施するなど、教職員の精神的なサポートを行っております。  また、学校に寄せられた保護者等からの意見や要求などのうち、学校では対応が困難な場合は、町の顧問弁護士や県のスクールロイヤー制度を活用し、専門家の助言を基に対応できるよう学校運営の支援をしているところです。  さらに、今月3日に開催した町小中学校長会において、公立学校共済組合富山支部よりメンタルヘルス訪問相談事業の説明を受け、教職員のメンタルヘルスやストレス対処法等のメニューの実施について検討しております。  町教育委員会といたしましては、教職員が心身ともに健康で、精神的にもゆとりを持って児童生徒に向き合えるよう、今後も必要な支援に努めてまいります。 89 ◯議長(岡田健治君) 健康福祉課長 堀富実夫君。  〔健康福祉課長 堀富実夫君 登壇〕 90 ◯健康福祉課長(堀富実夫君) 澤井議員ご質問の(3)番目の1)点目、ヤングケアラー支援について、町の実態調査が必要ではないかについてお答えします。  ヤングケアラーに対する支援を講じるためには、実態を把握することが重要です。本年度、富山県では県内全ての中学2年生と高校2年生の子どもを対象としたヤングケアラーに関する実態調査及び小学5年生と中学2年生の子ども及び保護者、各学年2,000世帯程度ですが、これらを対象とした子どもの貧困に関する実態調査を実施することとしており、現在調査に向けた準備が進められております。  調査結果を基に県内の状況について分析し、県と市町村とで情報を共有しながら町の実態を把握したいと考えており、ヤングケアラーに対する効果的な支援につなげてまいります。  続きまして、澤井議員ご質問の(4)番目、子育て支援についての1)点目、リトルベビーハンドブックの全国的な広がりを踏まえた見解を伺うについてお答えします。  リトルベビーハンドブックは、早産等によって小さく生まれた赤ちゃんの成長の記録や確認がしやすいよう、通常の母子健康手帳と一緒に使用するようつくられた低出生体重児用の冊子です。  作成した自治体では、主に1,500グラム未満で生まれた赤ちゃんの保護者を対象に活用されており、全国的には静岡県が2018年度から取組を開始し、現在は複数の県及び市に広がりつつあります。  町では、出生体重1,500グラム未満のお子さんは過去5年間において7人いらっしゃいますが、そのお子さんの成長の確認において、出生日からの月齢だけでなく、出産予定日を出生日として換算した修正月齢により身体測定の値を保護者と確認するなど、それぞれのお子さんの成長と育ちについて分かりやすい支援に努めています。  低出生体重児の保護者にとって成長は大変デリケートなことであり、記録の確認とともにきめ細かなサポートが大切と考えており、県及び近隣の市町村と情報交換し検討するとともに、国において母子手帳を刷新する検討が始まっていることから、関心を持って見てまいりたいと考えます。  次に、2)点目、町子育てアプリ「たてやま親子手帳」、通称「母子モ」の詳細とリトルベビーの記録が可能かについてお答えします。  町ではこの6月1日から、母子手帳アプリ「母子モ」を導入し、「たてやま親子手帳」として提供を開始しました。これは、スマートフォン、タブレット端末、パソコンに対応したサービスで、妊産婦と子どもの健康データの記録・管理や予防接種のスケジュール管理、出産・育児に関するアドバイスの提供、離れた地域に住む祖父母など家族との共有機能、町が配信する地域の情報をお知らせするなど、育児や仕事に忙しい母親や父親を助けてくれる便利な機能が充実しています。  母子健康手帳サポート機能としては、妊娠中の健診記録、子どもの成長記録は、身長、体重を入力していくと自動でグラフ化して管理ができ、議員ご質問の小さく生まれた赤ちゃんの場合についても修正月齢に対応しており、個々の成長に合わせた管理と専門家からのワンポイントアドバイスを受け取ることができます。  また、新型コロナウイルス感染症の影響により、社会的な環境が変化する中でも、アプリを通じて、町からの注意情報や保健師からのアドバイスといった大切な情報を必要な人に即時に届けることができるなど、非常時においても安心して出産、子育てができる環境づくりをサポートするものです。ぜひ活用いただけるよう、普及に努めてまいります。  続いて、3)点目、物価高騰に伴う保育所、保育園への対応につきましては、先ほど後藤議員のご質問に舟橋町長がお答えしたとおりでございますが、電気料金の上昇分として燃料費調整単価分を補助することとしております。 91 ◯議長(岡田健治君) 企画政策課長 山田真樹子君。  〔企画政策課長 山田真樹子君 登壇〕 92 ◯企画政策課長山田真樹子君) 澤井議員ご質問の(3)番目、ヤングケアラー支援についての2)点目、LINE相談窓口の進捗についてお答えします。  本年度、町が取り組む新規事業の一つに、貧困、DV、介護(いわゆるヤングケアラー)など厳しい家庭環境の子どもたちを見つけ出し、手を差し伸べて適切な支援につなぐことができるよう、若年層を対象としたSNSでの相談・支援事業があります。  専用のLINE相談窓口につきまして、本年10月以降からの開設を目指し、現在は、先行自治体の事例などを参考にしながら、システムの構築や情報連携の体制など、具体化に向けて準備を進めているところです。  電話や対面では打ち明けづらい内容でも気軽に相談できる手段の一つとなり、適切な支援につながるよう、他課とも連携しながら整備してまいります。 93 ◯議長(岡田健治君) 総務課長 清水 正君。  〔総務課長 清水 正君 登壇〕 94 ◯総務課長(清水 正君) 澤井議員ご質問の(5)番目、がん対策の公共施設の男性トイレへのおむつ用のサニタリーボックス設置について町の見解を問うにお答えいたします。  厚生労働省から2018年に報告された統計によりますと、全国のがん罹患者のうち男性では5人に1人の割合で前立腺がんや膀胱がんにかかっており、手術による治療を受けた方の多くが排尿障害を経験し、尿漏れパッドを使用しておられます。また、加齢による尿失禁や病気のために紙おむつなどを使用される男性もおられることから、議員ご質問の男性トイレにサニタリーボックスを設置することにつきましては、当事者にとって処理方法を心配することなく、安心して外出できるための支援につながるだけでなく、トイレの衛生環境を保持する点でも有効であると考えられます。  町の公共施設への設置につきましては、トイレの利用状況や設置スペースなどを確認の上、今後検討してまいります。 95 ◯7番(澤井峰子君) ありがとうございました。 96 ◯議長(岡田健治君) 以上で澤井議員の質問を終わります。  3番 髪口清隆君。  〔3番 髪口清隆君 登壇〕 97 ◯3番(髪口清隆君) お疲れさまです。一般質問最後の質問者になりました髪口でございます。  今定例会より、従来のNet3による放送に加え、ユーチューブによるインターネット配信が行われ、今まで以上にたくさんの方に議会の様子を見ていただけます。しっかり思いを伝えますので、最後までお付き合いください。  それでは、通告に従いまして質問に入ります。  最初の質問は、学校生活についてです。  コロナ禍の終息がいまだ見通せず、社会情勢も含め日々変化している中で、様々な生活スタイルが模索されています。  新型コロナウイルス感染症が猛威を振るった当初、地域のスポーツ・文化行事や学校行事、祭りなどのイベントが自粛され、中止になったことは、仕方がなかったかと思います。  ただ2年以上経過した現在、中止ありきで話合いをするのではなく、イベントの開催を前提に、どのようにしたら実施できるかをみんなで意見を出し合い、考えて、人と人との交流を深め、経済を回していくようにと、行動できればと思います。  そういった中、学校生活においても教職員の方々が子どもたちのために試行錯誤し、大変な思いで努力されていることには頭の下がる思いです。  そこで、1)点目です。  今年度の夏休み期間が短縮されるとのことで、共働きが多い保護者の方にとっては、いろんな意味でありがたいのではと思われます。  ただ、自分の子どもの頃は、夏休みといえば、宿題以外は楽しくて、休みがもっとあればと思っていました。今の子どもたちの思いはどうなのか推察いたします。  夏休み期間の短縮に至った経緯と、来年度以降も継続されるのかをお伺いいたします。  2)点目です。  厚生労働省は、新しい生活様式における熱中症予防行動のポイントの中で、マスクの着用について、屋外で人と十分な距離(2メートル以上)が確保できる場合は、マスクを外すようにと、まとめています。  学校生活においても例外ではなく、先日の6月10日、文部科学省は、体育の授業や部活動の運動中、登下校時はマスクを外すようにと、改めて事務連絡をされています。  熱中症対策という観点では有効ですが、保護者や子どもの中には、まだマスクを外すことには抵抗があるという人もいると思われますが、立山町の学校における今後の対策をお伺いいたします。  次の質問は、澤井議員と重なりますが、SNSの相談窓口についてです。  令和3年9月定例会一般質問において、ヤングケアラーなどの支援について質問したところ、子ども若者相談員を新年度から配置したいとの答弁をいただき、大変期待したところです。  そこで、今年度の新規取組事業で若年等SNS相談窓口開設が計上されました。一日でも早い設置が望まれるところですが、いまだに動きがないように思われます。  現在の進捗状況と今後のスケジュールをお伺いし、今年度新たに就任された山田企画政策課長の意気込みと抱負をお聞かせください。  最後の質問は、町営バスの運行についてです。  町営バスの運行は、高齢者の方など生活弱者の移動手段として重宝され、大切な役割を担っています。  利用者の高齢化もあり、バス停まで遠いとか、坂があり、歩行が困難で外出しづらいため、集落の中まで運行してほしいとの話を聞きます。  新型コロナウイルス感染症が蔓延した当初、外出自粛により高齢者の方の元気が日に日になくなっていくのを目の当たりにしました。  外出したいという人たちの意欲をなくさないようにして、健康寿命を延伸するためにも、きめ細かな運行はできないかをお伺いし、私からの質問を終わります。  よろしくお願いいたします。 98 ◯議長(岡田健治君) 教育長 杉田孝志君。  〔教育長 杉田孝志君 登壇〕 99 ◯教育長(杉田孝志君) 髪口議員ご質問の(1)番目、学校生活についての1)点目、夏休み期間を短縮することに至った経緯と来年度以降の継続についてお答えいたします。  町立小中学校の夏季休業期間につきましては、平成26年度に一度見直し、7月25日から8月26日までとしたところではございますが、今回は8月1日から8月26日までといたしました。  その経緯につきましては、学習指導要領の改訂に伴い、小学校に外国語及び外国語活動が追加されたことや各教科の指導内容が多様化したことから、授業時数の確保が課題となっております。また、近年、新型コロナウイルス感染症等の流行による学級閉鎖や大雪等の休校に備える必要も生じてまいりました。  このようなことから、授業日数を増やすことにより、ゆとりのある教育課程の下で教育活動を展開できるよう、校長会やPTA役員と相談の上、夏季休業期間を短縮することにいたしました。  この見直しによりゆとりが生まれれば、例えば、課業中の週半ばの水曜日に給食後下校の日を設け、児童生徒が休息したり、教員が教材研究や校務分掌業務を行ったりする時間に充てるなど、学校裁量で工夫できることともしております。さらには、先ほど堀田議員からご提案のありました遠足というような行事の実施にもつながることを期待しております。  また、町内の小中学校は、県内でも早期に冷房を完備しており、暑さによる支障も少ないことから、来年度以降も継続したいと考えております。  数年実施してみた上で、児童生徒や教職員、保護者等の意見を参考にしながら、成果と課題を検証し、今後の対応に生かしてまいります。  続きまして、2)点目、学校生活におけるマスクの着用についてお答えいたします。  町内の小中学校においては、国や県からの通知に準拠した対応を行うことを基本としております。  議員ご指摘のとおり、夏季においては熱中症のリスクが高まることから、これまで登下校時や体育の授業、運動部活動においてマスクは外してもよいとされておりましたが、先週金曜日、6月10日付の通知では、熱中症のリスクを減らすため、マスクを外すよう指導を徹底することが明記されました。その際には、距離の確保、会話を控えること、換気の徹底など、従来と同じ対応に加え、運動部活動は各競技団体のガイドラインを踏まえたマスクの着脱の判断も必要であるとされています。  町教育委員会といたしましては、今回の通知の周知徹底に努めつつ、まだ安全とは言い切れないことから、町内の小中学校に対しては、登下校や校外学習等でのバス乗車の際には、距離の確保や会話の制限が難しいため、車内でのマスクの着用を引き続きお願いしております。  今後も引き続き、3密の回避をはじめとして、換気や手指消毒等、基本的な感染対策を徹底してまいります。 100 ◯議長(岡田健治君) 企画政策課長 山田真樹子君。  〔企画政策課長 山田真樹子君 登壇〕 101 ◯企画政策課長山田真樹子君) 髪口議員ご質問の(2)番目、SNSの相談窓口についての1)点目、現在の状況と今後のスケジュールにつきましては、先ほどの澤井議員への答弁でお答えしたとおり、開設に向けて現在準備を進めておるところでございます。
     物心がついた頃からスマートフォンなどの機器やインターネットサービスを利用している若い世代が、LINEを利用し、安心して本音を吐き出せる居場所としての役割を果たし、悩み等の早期発見や適切な支援につなぐことができるよう、関係部署、関係機関、関係団体と連携しながら、子どもや若者が相談しやすい体制を構築してまいりたいと考えております。  続きまして、2)点目、企画政策課長としての抱負についてお答えいたします。  企画政策課は、第10次総合計画の将来像であります「資源を磨き 明日を拓く 美しい町 立山」の実現に向けて、町の重要課題であります人口増対策や地方創生事業の企画・推進など、町長の方針に沿って他課と連携しながら施策を進めていく重要な役割を担う課であり、職務の重要性と責任の大きさを実感しております。  また、広報広聴の担当課として、町が進めようとしている施策について町民の皆様に共感いただけるよう、町政懇談会や地区要望をはじめとする町民の皆様との対話の機会を通じて、十分に意見交換をしてまいりたいと考えております。  まだまだ未熟ではございますが、精いっぱい取り組んでまいりますので、議員の皆様方のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 102 ◯議長(岡田健治君) 住民課長 成瀬 真君。  〔住民課長 成瀬 真君 登壇〕 103 ◯住民課長(成瀬 真君) 髪口議員ご質問の(3)番目、町営バスの運行についてお答えします。  先ほど後藤議員のご質問にお答えしたとおり、町営バスのルート変更につきましては立山町地域公共交通会議での審議を踏まえ行っております。  議員ご提案の、集落の中を通るきめ細かな運行を行うことにつきましては、バスが安全に走行できる道路幅や、バス停としての場所が十分に確保できるのかといったことを考慮する必要があり、状況を確認し、慎重に検討してまいります。  なお、町営バスにつきましては、定められたルート内であれば、安全を確保した上で任意の位置で乗降することができます。  バス停までの歩行が難しい方につきましては、運転手にお声がけなど合図していただくようお願いいたします。 104 ◯議長(岡田健治君) 以上で髪口議員の質問を終わります。  これをもって、町政一般に対する質問及び提出議案に対する質疑を終結いたします。         ─────────────────────────             議 案 の 委 員 会 付 託 105 ◯議長(岡田健治君) 次に、日程第2 議案の委員会付託についてお諮りいたします。  ただいま議題となっております議案第37号から議案第47号までにつきましては、お手元に配付いたしております議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 106 ◯議長(岡田健治君) ご異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。         ─────────────────────────            請 願 ・ 陳 情 書 に つ い て 107 ◯議長(岡田健治君) 次に、日程第3 請願・陳情書についてを議題といたします。  今期定例会において審査する請願・陳情書は、文書表のとおりであり、所管の常任委員会に付託しますので、ご報告いたします。  これをもって本日の日程は全て終了いたしました。         ─────────────────────────           次  会  日  程  の  報  告 108 ◯議長(岡田健治君) 次に、次会の日程を申し上げます。  明日6月14日は午前9時から総務教育常任委員会を、15日は同じく午前9時から産業厚生常任委員会を開催いたします。  次回の本会議は、6月20日午後1時30分から再開いたします。  なお、討論の通告は15日午後4時までであります。         ─────────────────────────            散   会   の   宣   告 109 ◯議長(岡田健治君) 本日はこれをもって散会いたします。   午後 3時10分 散会 Copyright (C) Tateyama Town, All Rights Reserved....